カテゴリ「第31期竜王戦決勝トーナメント」の記事
2018年7月30日 (月)
後手が耐える展開に
時刻は17時を回りました。現状は先手が手番を握って攻め続けていますが、4五桂が当たりになっていて忙しい展開でもあります。攻めが続くかどうか、ギリギリの攻防が続きそうです。
先崎九段の読み筋
図は16時頃の局面。長考合戦から、両者が踏み込んで一気に終盤の入り口まで進みました。ここで中継室に先崎学九段が来訪。午前中の記事で紹介したように、今日は夕方から鳩森神社の将棋大会で指導対局を務めます。仕事前の先崎九段に現局面の読み筋を聞きました。
「直線的な順だと、▲6四歩△3七飛成に▲6三歩成△同銀▲同角成△同玉▲4一角△5四玉▲3二角成が見えます。それで先手勝ちなら話が早いですが、▲3二角成に△6二飛(下図)の返し技があって、これは先手がまずそうです」(先崎九段)
「そこで別の手段としては、▲6四歩△3七飛成に▲8三角(下図)が考えられます。ここで後手も受け方が難しい。△7四桂と打てば堅いですが、貴重な桂ですからここに手放すのはちょっと感触が悪い気がします」(先崎九段)
長考合戦
対局再開
昼食休憩
夏の千駄ヶ谷
対局開始
対局開始前の様子
三浦弘行九段-深浦康市九段戦
羽生善治竜王への挑戦権を争う、第31期竜王戦決勝トーナメントは、いよいよ準決勝を迎えています。7月30日(月)は三浦弘行九段(2組優勝)-深浦康市九段(2組2位)の一戦をお送りします。
対局は東京・将棋会館にて10時開始。持ち時間は各5時間、先後は振り駒で決定します。
【将棋プレミアム】
本局は囲碁・将棋チャンネルの将棋プレミアム(要会員登録・有料・1日会員あり)で生中継が行われます。解説は飯島栄治七段、聞き手は安食総子女流初段です。
今朝の千駄ヶ谷は雲の多い空模様。湿度が高く、蒸し暑い一日になりそうだ。
中継は棋譜・コメントを吟、ブログを八雲が担当いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。