カテゴリ「第31期竜王戦決勝トーナメント」の記事 Feed

2018年7月30日 (月)

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18時、図の局面で深浦九段が16分使って夕食休憩に入りました。消費時間は▲三浦3時間35分、△深浦3時間16分。夕食の注文は三浦九段が「うな重(松)」、深浦九段が「うな重セット(肝吸い)※ご飯半分」(いずれもふじもと)。対局は18時40分に再開します。

27426うな重(松)

Img_9044夕食休憩中の対局室。

Img_9045 夕食休憩時の盤面。

44図は16時頃の局面。長考合戦から、両者が踏み込んで一気に終盤の入り口まで進みました。ここで中継室に先崎学九段が来訪。午前中の記事で紹介したように、今日は夕方から鳩森神社の将棋大会で指導対局を務めます。仕事前の先崎九段に現局面の読み筋を聞きました。

「直線的な順だと、▲6四歩△3七飛成に▲6三歩成△同銀▲同角成△同玉▲4一角△5四玉▲3二角成が見えます。それで先手勝ちなら話が早いですが、▲3二角成に△6二飛(下図)の返し技があって、これは先手がまずそうです」(先崎九段)

54「そこで別の手段としては、▲6四歩△3七飛成に▲8三角(下図)が考えられます。ここで後手も受け方が難しい。△7四桂と打てば堅いですが、貴重な桂ですからここに手放すのはちょっと感触が悪い気がします」(先崎九段)

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35図は14時25分頃の局面。
深浦九段は昼食休憩の局面から△6六同角としました。いかにも相手の技が待っていそうで怖いところですが、恐れずに踏み込んだ形です。それを受けて三浦九段も長考に沈み、いま1時間25分の大長考で▲8三歩と合わせました。互いに十分な読みを入れたところで、激しい展開で中盤戦が進んでいます。いまのところ形勢は不明。ここから、どちらが主導権を握ることになるのでしょうか。

Img_897243分の長考で△6六同角と踏み込んだ深浦九段。

Img_8976 三浦九段は相手を上回る1時間25分の大長考で▲8三歩とした。

Img_9027 対局再開前、先に盤の前に戻った深浦九段はコーヒーを片手に考えている。

Img_9031 対局再開が告げられると、表情が引き締まった。

Img_9038 三浦九段は再開時刻を2分ほど過ぎてから戻ってきた。席に着くと、シャツのボタンを外して腕まくり。

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Img_9041 すぐに戦いが始まりそうな気配だ。

3312時、図の局面で深浦九段が26分使って昼食休憩に入りました。消費時間は▲三浦1時間3分、△深浦39分。昼食の注文は両者ともに「冷中華」(ほそ島や)。対局は12時40分に再開します。

59446冷中華(ほそ島や)。

Img_9025 休憩中の対局室。

Img_9026 休憩時の盤面(手前が先手)。

Img_9007 東京・将棋会館。2階が道場になっている。夏休みということで、こどもたちの姿が多く見られた。

Img_9008 将棋会館向かいの鳩森八幡神社。今日は大山十五世名人記念将棋大会が催される。

Img_9011 境内に将棋大会の準備が整えられていた。

Img_9013 11時頃、空模様が少し怪しくなっているが、予報では昼頃に少し降る程度で夕方は大丈夫そうだ。

Img_9014 指導対局は先崎学九段と金沢孝史五段が担当する。

Img_9022 鳩森神社は蝉時雨の季節。4~5種類の蝉の声が聞こえていた。こちらはアブラゼミのようだ。

Img_9021 こちらは透けているので見えにくいが、どこにいるか探してみて欲しい。種類はヒグラシだろうか。

Img_8965 三浦の振り歩先で行われた振り駒は「歩」が3枚。先手番は三浦に決まった。

Img_8992 手番が決まり対局開始を待つ両者。考えるのは今日の作戦のことか。

Img_8997 三浦九段の初手は▲7六歩だった。

Img_9003 深浦九段は△3四歩と応じる。左手でも淀みない手つきだった。

Img_9005 長い一日が幕を開けた。

26図は10時30分頃の局面。序盤から飛車角が乱舞する激しい展開に進んでいる。

Img_8929 9時45分頃に両者が揃って一礼がかわされた。利き腕の右腕を負傷している深浦九段は、駒を並べる前に「今日は左手で失礼いたします」と断っていた。

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Img_8980 対局者の手元には今期の竜王戦を協賛する「明治プロビオヨーグルトR-1」が置かれている。

羽生善治竜王への挑戦権を争う、第31期竜王戦決勝トーナメントは、いよいよ準決勝を迎えています。7月30日(月)は三浦弘行九段(2組優勝)-深浦康市九段(2組2位)の一戦をお送りします。
対局は東京・将棋会館にて10時開始。持ち時間は各5時間、先後は振り駒で決定します。

【将棋プレミアム】
本局は囲碁・将棋チャンネルの将棋プレミアム(要会員登録・有料・1日会員あり)で生中継が行われます。解説は飯島栄治七段、聞き手は安食総子女流初段です。

Img_8914 今朝の千駄ヶ谷は雲の多い空模様。湿度が高く、蒸し暑い一日になりそうだ。


中継は棋譜・コメントを吟、ブログを八雲が担当いたします。
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