カテゴリ「第31期竜王戦決勝トーナメント」の記事 Feed

2018年7月21日 (土)
2018年7月20日 (金)

▲3七銀

167手目▲3七銀まで進みました。以下△同銀成に▲同角と進めて「後手玉が寄ったのではないか」と言われています。相入玉を想定した面々は、この猛攻に「すごすぎる」と感嘆の様子。逆に持将棋の可能性はなくなったと見てよさそうです。

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時刻は23時を回り、手数が150手を超えました。棋士室では「持将棋」が有力視されていましたが、深浦九段が▲2六銀△同玉▲1六飛の順で後手玉を捕まえようとしています。捕まえればもちろん深浦九段の勝ち、捕まらなければ捨て駒1枚の差が、入玉の点数に影響するかもしれません。

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(継ぎ盤を動かす西川和六段も困惑の様子)

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難解な終盤が続く中、深浦九段が上部脱出を目指し、相入玉の可能性が出てきました。棋士室で検討している村田顕六段も「これは終わりが見えないですね」と話し、「形勢不明」と判断しています。

棋士室

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まもなく時刻は22時、局面は88手目△3七歩成まで進んでいます。苦しいと見られていた豊島棋聖ですが、入玉含みの粘り強い指し回しで決め手を与えません。形勢は再び難解に戻っているようです。

豊島棋聖

▲7三歩成

65手目▲7五銀以下、△6五飛▲6四桂△4二玉▲7六銀△3三玉▲7三歩成と進みました。棋士室で検討している村田顕六段は「ここまで進めば『先手勝勢』と言ってもいいと思います」とコメント。途中△3三玉は上部脱出を目指した手ですが、▲7三歩成と桂を取ったのが好手のようです。

村田顕六段
(ひとり静かに検討を続ける村田顕六段)

継ぎ盤

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62手目△5四銀に対し、深浦九段は▲7三桂成△同桂▲7五銀と進めました。取られそうな桂を先に捨て、▲7五銀が手厚い一手。△6三飛でも△6五飛でも▲6四桂の王手銀取りがあります。深浦九段は、このままリードを守れるでしょうか。

残り時間は▲深浦九段20分、△豊島棋聖42分です。

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