カテゴリ「第31期竜王戦七番勝負第2局」の記事 Feed

2018年10月24日 (水)

9時58分頃、対局者におやつが運ばれました。注文は広瀬八段が「かぼちゃプリン」と「紅茶」、羽生竜王が「いちじくのタルト」と「コーヒー」です。
武富女流初段が食レポに挑戦しました。昨日試食したいちじくのタルトは「ほんのりした甘さで”じくっ”とした食感がよくおいしかったです」との感想でした。本日、試食したかぼちゃプリンは「かぼちゃのやさしい甘さがいいですね。さらっとしていて飽きないおいしさです」とコメントしました。

Dsc_3259広瀬八段が注文した「かぼちゃプリン」と「紅茶」)

Dsc_3257 (ハロウィン仕様のかぼちゃプリン)

Dsc_3262羽生竜王が注文した「いちじくのタルト」と「コーヒー」

Dsc_3266001 (いちじくのタルトもハロウィンを感じさせる)

Dsc_3277 (武富女流初段が食レポに挑戦。笑顔で「いただきます」)

Dsc_3285001 (やさしい味をやさしいコメントで紹介する)

Ryuou20181023010166図は10時頃の局面。
1日目の検討では後手の攻めが細く自信がないと見られていましたが、ここまで進んでみると、先手がうけきるのは容易でないと、検討陣の判断が変わってきています。

「▲5六金△7七銀成▲同桂に△6六金を検討していましたが、後手の攻め筋が意外に豊富で、先手も大変という印象です。少なくとも、先手が受けきって勝てるという雰囲気ではありませんね」(桐山九段)
「考えれば考えるほど受けにくいですね。普通は▲6六同銀△同歩▲7七銀で受かりそうな形ですが、△8七歩がうるさい攻めです。▲8七同歩は△6七銀がありますし、歩を打たれて取れないようでは後手の攻めが続きそうです」(中田功七段)
「いや、これは予想以上に大変ですね。この細い攻めで勝負できると見た羽生竜王の大局感はさすがです」(桐山九段)

記録係の三田三段が棋譜を読み上げて1日目の指し手が盤上に再現されていきます。1日目の指し手を並べ終えると、立会人の桐山九段が封じ手と開封用のハサミを持って対局者の脇に移動します。開かれた封じ手は予想どおりの△7六同銀でした。

Dsc_3175(1日目の指し手を再現していく)


Dsc_3199
(記録係の三田三段が1日目の指し手を読み上げる)

Dsc_3237 (桐山九段が開いた封じ手は予想どおりの△7六同銀だった)

8時43分、広瀬八段が対局室に姿を見せました。羽生竜王の入室は8時46分です。両者が一礼して羽生竜王が駒箱に手を掛けます。ゆったりとした手つきで一枚一枚、丁寧に駒を並べていきます。

Dsc_3088 (広瀬八段の入室は昨日と同じ8時43分)

Dsc_3096 (下座に着くと信玄袋から扇子と懐中時計を取り出す)

Dsc_3106 (姿勢を正して羽生竜王を待つ)

Dsc_3116 (8時46分、羽生竜王が対局室に入室した)

Dsc_3125 (信玄袋から扇子を取り出す羽生竜王)

Dsc_3148 (両者がゆったりとした手つきで駒を並べていく)

<宮地嶽神社>
日時 24日(水)11時から終局まで(10時受付開始)
場所 宮地嶽神社・開運殿
解説者 畠山鎮七段
聞き手 武富礼衣女流初段
参加費 高校生以上2000円、中学生以下1000円(先着200人、未就学児入場不可)
問い合わせ 福津市地域振興課(0940-62-5014)

<ライブ中継>
将棋プレミアムでの生中継は(無料配信)の解説は屋敷伸之九段、聞き手は安食総子女流初段が務めます。
【将棋プレミアム 竜王戦第1局2日目】
https://www.igoshogi.net/shogipremium/live/live_info.html?live_id=87a252f05ba60bb03f889ed931882ae5

ニコニコ生放送の解説は糸谷哲朗八段、聞き手は鈴木環那女流二段が務めます。
【ニコニコ生放送 竜王戦第1局2日目】
http://live.nicovideo.jp/gate/lv315581603

AbemaTVの解説は行方尚史八段、小林裕士七段、聞き手は中村桃子女流初段、飯野愛女流初段が務めます。
【AbemaTV 竜王戦第1局2日目】
https://abema.tv/channels/shogi/slots/9z3Uno7vqAoVPM

おはようございます。まもなく竜王戦第2局2日目が開始されます。本日のスケジュールは下記の通りです。よろしくお願いいたします。

9:00 対局開始
10:00 午前のおやつ
11:00 現地大盤解説会開始
12:30 昼食休憩
13:30 対局再開
15:00 午後のおやつ

Dsc_3078 (今朝の宮地嶽神社境内。空には大きな雲が広がっている)

2018年10月23日 (火)

18時、羽生竜王が60手目を封じました。

Dsc_3030 (羽生竜王の封じ手を待つ広瀬八段と立会人の桐山九段)

Dsc_3035 (羽生竜王が別室での封じ手を終えて対局室に戻る)

Dsc_3040 (封印の著名をする広瀬八段)

Dsc_3050 (羽生竜王が桐山九段に封じ手を渡して1日目が終わる)

Dsc_3062 (羽生竜王が駒をかたづけて一礼してから席を立つ)

本日の中継は以上となります。明日の再開は9時からとなります。明日の中継もお楽しみに。

Ryuou2018102301015918時0分、図の局面で羽生竜王が次の一手を封じました。封じ手の考慮時間は16分。1日目の消費時間は▲広瀬3時間24分、△羽生3時間59分。対局は明日9時に再開します。

控室の棋士の封じ手予想は全員一致で△7六同銀。ここは他の手は考えられないとのことです。
「△7六同銀には、▲7九桂や▲7七金が予想されます。後手の攻めがかなり細いですが、現代の将棋は細い攻めをつなげる技術が進化していますから、先手も油断はできません。明日は後手の攻め、先手の受けの図式で勝負が展開していくと思われます」(畠山鎮七段)

17時の控室では継ぎ盤で熱のこもった検討が行われていました。中田功七段と弟子の古賀悠聖三段が継ぎ盤を挟んでいました。
ちょうどそのころ、明日の大盤解説会を担当する畠山鎮七段と武富礼衣女流初段が控室に到着しました。大盤解説会場を下見しながら光の道まで歩いていき、幻想的な絶景を堪能しました。

Dsc_2950 (継ぎ盤で検討する中田功七段と弟子の古賀悠聖三段

Dsc_2964 (先手側を持つ中田功七段)

Dsc_2958 (後手側を持つ古賀三段)

Dsc_2985 (大盤解説会の打ち合わせを武富女流初段の師匠である中田功七段が見守る)

Dsc_2971_3 (光の道で記念撮影する畠山鎮七段と武富女流初段)

宮地嶽神社から光の道をまっすぐに進むと荒波で知られる玄界灘にぶつかります。海辺には宮地嶽神社の鳥居があり、海を背に山を見上げるとほんのうっすらですが、宮地嶽神社を臨むことができます。

Dsc_2915 (光の道の終点にある鳥居から玄界灘が臨める)

Dsc_2911 (14時過ぎの玄界灘。雲の隙間からかすかに明かりが差し込んでいた)

Dsc_2906 (海を背にして鳥居を見上げるとかすかに宮地嶽神社が見える)

Dsc_2912 (鳥居の上部中央に掲げられた宮地嶽神社の文字が彫られた石版)