カテゴリ「第30期竜王戦決勝トーナメント」の記事
昼食休憩
千駄ヶ谷の夏(1)
横歩取り模様から乱戦に
図は開始直後の16手目の局面。横歩取り模様の立ち上がりから、先手が横歩を取らずに▲5八玉と立ちました。対して後手の稲葉八段が指したのが図の△5二玉。前例は数例ありますが、この手はかなりのリスクを抱えています。研究なしには指せない手です。
△5二玉を見た丸山九段は▲2二角成△同銀▲7七角と、最も激しい展開に踏み込みました。以下△8九飛成▲2二角成と切り合って次図。
互いに大駒を成って、もう後戻りは利かない形。早くも終盤戦の様相を呈しています。後手陣はすでに破れているようですが、このあと△1五角と飛車を追っていくのが前例の進行。以下▲2五飛には△3三桂とさらに追います。飛車の利きが止まれば2二の馬が取られてしまうため、先手も一方的に後手陣を破れるわけではなく、優劣は不明です。
ただ、前例6局のうち、直近の5局はすべて先手が勝っています。稲葉八段に、前例を覆す研究があるのかどうか。早くも勝負どころです。
対局開始
対局開始前の様子
動画中継
本局は将棋プレミアムによる動画中継が行われます。
■将棋プレミアム(9:50開始、解説は15:00~)
解説:西尾明六段
聞き手:塚田恵梨花女流1級
【将棋プレミアム - 生中継】
http://www.igoshogi.net/shogipremium/live/
丸山忠久九段(1組3位)-稲葉陽八段(2組優勝)戦
第30期竜王戦(主催:読売新聞社)は決勝トーナメントが進行中。7月10日(月)は丸山忠久九段(1組3位)-稲葉陽八段(2組優勝)戦を中継します。丸山九段は昨年のタイトル挑戦者、稲葉八段は昨年度の名人戦でタイトル初挑戦を果たしています。
対局は東京・将棋会館で10時開始。持ち時間は各5時間、先後は振り駒で決定します。
【ニュース速報:読売新聞(YOMIURI ONLINE)】
http://www.yomiuri.co.jp/
インターネット中継は棋譜・コメント入力を文、ブログを八雲が担当します。
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