カテゴリ「第30期竜王戦決勝トーナメント」の記事 Feed

2017年7月14日 (金)

57羽生三冠は自陣飛車を打ち、自玉の詰めろを受けました。八代六段は図で「後手の指し手が難しい」と話しています。どちらの玉も危ない形をしていますが、左右から攻められている後手玉に対して、先手玉は▲7八金が入れば楽になります。残り時間が少ないのは先手ですが、局面としては後手が忙しいのかもしれません。


Dsc_9231 (朝の羽生三冠)

54_254手目、村山七段は45分の考慮で△5七馬を選択。一気に決着をつけにいくかのような強い手です。▲5三桂成△4一玉と進めば、あっという間に最終盤になります。形勢はどちらがよいにしても、終局は早くなるのではないかといわれています。



Dsc_9318 (村山七段は決断の一手を放った)

53図で村山七段が手を止めています。後手の候補手はいくつか考えられます。ここは時間を使うかもしれません。中継室で挙げられているのは、△4四銀や△3三桂(▲同桂成に△5七馬)など。△5七馬は▲5三桂成△4一玉の交換を決められてしまうので後手にとって怖い変化です。


Dsc_9428 (中村真梨花女流三段=右と高浜愛子女流2級も中継室へ)

Dsc_9431 (追記:永瀬拓矢六段と高見泰地五段も来訪。飯島七段がモニターを指さして見解を聞く)

Dsc_9438 (永瀬六段は読売新聞観戦記の解説を担当。54手目は長考になりそうだという)

15時40分ごろ、飯島栄治七段が中継室へ。「将棋の勉強にきました」とのことです。

49_2「本譜の順は公式戦で初めて指されますが、変化自体は研究されています。私も研究会で△2八飛(26手目)を指したことがあります。44手目△8八歩には▲同金ではなく▲7九玉で先手が指せると見ていました。本譜もいい勝負だと思います。図から△6九と▲同銀△4八角成には▲1一角成とできそうです。以下△5七馬には▲5三桂成(△同玉は▲5五飛)とできます」(飯島七段)


Dsc_9419 (飯島七段)

将棋プレミアムでは15時から八代六段の解説が始まっています。聞き手は安食女流初段です。

1520_2 (初手から解説中。ふたりの師匠は青野九段。青野流の変化にも触れていた)

49図は15時25分ごろの局面。後手が「と金」と「銀」の交換という戦果を挙げることは確実になりました。ただ、先手も▲7七角と反撃含みに受けています。仮に△6九と▲同玉△4八角成▲1一角成と進んだ場合、▲飛車香△金銀の交換となり、2一の桂取りも残ります。△7七同角成なら先手は壁形を解消できます。


Dsc_9404 (鳩森神社。30日に町内対抗将棋大会が開催されるようだ)

Dsc_9380

Dsc_9370 (神社のすぐ向こうは高層ビル群)

Dsc_9415 (近くの案内図には「原宿駅」や「北参道駅」の文字も。徒歩圏内である)

Dsc_9406 (22日には盆踊り大会が開かれる。紅白の提灯が飾られていた)

【将棋連盟HP 7月22日せんだがや盆踊り大会 東竜門ブース出店】
https://www.shogi.or.jp/event/2017/07/post_1502.html

Dsc_9365 (将棋会館1階売店。佐々木勇気六段-藤井聡太四段戦の話をしているファンの方がいた)

Dsc_9362 (羽生三冠の著書の一部。『羽生の頭脳』はベストセラー)

Dsc_9364 (村山七段の近著はNHK将棋講座の内容をまとめたもの)

41午前中から踏み込んだ戦いが続いています。図の局面は飛車金交換で先手が駒得。ただし、後手はと金を作っています。このと金が先手陣の銀と交換になるようだと、▲飛車△金銀の2枚換えで、逆に後手が駒得になります。昼食休憩に入る直前は必然の順ということもあり、数手ほど一気に進みましたが、午後の戦いは一手一手が重く、時間をかける展開になりそうです。


Dsc_9353 (対局再開時の羽生三冠)

Dsc_9324 (同じく村山七段)

Dsc_9308 (手番は村山七段。早い時間帯から盤の前に戻っていた)

Dsc_9313

Dsc_9310 (羽生三冠が戻る。飲み物を置くと、また部屋を出ていった)

Dsc_9332 (対局再開。村山七段が敵陣に手を伸ばしたところで、羽生三冠が戻ってきた)

Dsc_9340 (△8八角成を前に考える羽生三冠)