カテゴリ「第30期竜王戦決勝トーナメント」の記事
本局の観戦記は読売新聞紙上で
横歩取り勇気流
戦型は横歩取り。▲6八玉(1図)は佐々木勇気六段が最初に指した手で「勇気流」とも呼ばれます。青野照市九段の「青野流」▲5八玉とよく似ています。羽生三冠は昨年10月の王将戦挑戦者決定リーグ戦、対深浦康市九段戦で勇気流を指したことがあります。
進んで2図。すでに前例はありませんが、青野流で似た変化があります。たとえば羽生三冠は第26期の決勝トーナメントで青野流の変化(参考図)を試しています。
参考図は2013年7月の第26期竜王戦決勝トーナメント、▲羽生善治三冠-△小林裕士七段戦で指されています。同じようでも、玉の位置が違うだけで戦いは大きく変わります。
対局開始
朝の様子
対戦成績
公式戦の対戦成績は羽生三冠の4勝0敗です。
以下はその詳細です。かっこ内は戦型と総手数です。
青字の新人王戦記念対局は非公式戦で、こちらも羽生三冠が勝っています。
2006年01月30日 棋聖戦最終予選(一手損角換わり・131手)
2007年11月20日 新人王戦記念対局(角換わり・92手)
2011年05月25日 王位戦挑戦者決定リーグ白組(矢倉・131手)
2011年05月28日 王位戦白組プレーオフ(後手中飛車・130手)
2016年02月13日 朝日杯将棋オープン戦準決勝(角換わり・108手)
第30期竜王戦 羽生三冠-村山七段戦
第30期竜王戦(読売新聞主催)は決勝トーナメントが進行中。2017年7月14日は羽生善治三冠(1組2位)-村山慈明七段(3組優勝)の一戦が行われます。対局場は東京・将棋会館の特別対局室。対局開始は10時。持ち時間は各5時間。先後は振り駒で決定します。本局は将棋プレミアムで動画中継されます。解説者は八代弥六段、聞き手は安食総子女流初段です。
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感想戦
終局直後の様子
稲葉八段が勝利
22時7分、△7八金(投了図)を見て丸山九段が投了しました。勝った稲葉八段は挑戦者決定三番勝負進出を懸けて、羽生善治三冠(1組2位)-村山慈明七段(3組優勝)戦の勝者と対戦します。