カテゴリ「第29期竜王戦決勝トーナメント」の記事
急所の桂打ち
りゅうおうのおしごと!
こちらは白鳥士郎さんのライトノベル『りゅうおうのおしごと!』。
16歳にして竜王位を獲得した主人公・九頭竜八一(くずりゅう やいち)の元に、ある日突然、小学3年生の女の子・雛鶴あい(ひなづる あい)が弟子入りを希望し、押しかけてくるというストーリー。監修は西遊棋(関西の若手棋士たちによるユニット)が務めており、現在は第3巻まで発売されています。
【りゅうおうのおしごと!特設ページ】
http://ga.sbcr.jp/sp/ryuoh/
豊島七段がリード
35周年
大阪市福島区にある「関西将棋会館」は、JR大阪環状線・福島駅から徒歩3分の場所にあり、竣工日は1981年7月7日。本日35周年を迎えています。
(エントランス横にある礎石。故・大山康晴十五世名人の書で、着工は5月と記されている)
関西将棋会館の公式Twitter。こちらも本日1周年です。
【関西将棋会館Twitter】
https://twitter.com/shogi_osaka
穴熊の食いつき
14時50分、△5六馬以下▲6一銀成△同金左▲3一飛△6六歩▲6八歩△4六歩と進みました。図の△4六歩も油断ならない突き出しで、ここで▲5八飛なら△7八馬▲同金△6九銀(参考図)で、穴熊らしい食いつきがあります。ここまでの消費時間は▲豊島七段1時間14分、△青嶋五段2時間13分。
棋士室
長考の馬寄り
時刻は14時を回りました。△3九角以下▲3八飛△6六角成▲5二銀△5六馬と進みました。▲5二銀が厳しい打ち込みで、検討陣からは早くも「先手を持ちたい」との声が出ています。青嶋五段の△5六馬は44分の長考。6一の飛車を取らせて、攻め合いに出る方針のようです。ここまでの消費時間は▲豊島七段58分、△青嶋五段1時間43分。
1組5位の壁
竜王戦の決勝トーナメントは、第19期(2006年)から現行の形になりました。1組5位で出場した棋士は、組み合わせ上、初戦で4組優勝者、5組優勝者、6組優勝者のいずれかと対戦することになります。過去10年、1組5位で出場した棋士の初戦成績は以下の通りです(肩書、段位は対局当時)。
- 第19期(2006年) 杉本昌隆七段○-●中村亮介四段(6組優勝)
- 第20期(2007年) 谷川浩司九段○-●片上大輔五段(4組優勝)
- 第21期(2008年) 羽生善治名人○-●糸谷哲郎五段(5組優勝)
- 第22期(2009年) 松尾歩七段○-●豊島将之五段(5組優勝)
- 第23期(2010年) 郷田真隆九段○-●戸辺誠六段(5組優勝)
- 第24期(2011年) 佐藤康光九段○-●永瀬拓矢四段(6組優勝)
- 第25期(2012年) 三浦弘行八段○-●稲葉陽六段(4組優勝)
- 第26期(2013年) 山崎隆之七段○-●永瀬拓矢六段(4組優勝)
- 第27期(2014年) 深浦康市九段○-●中村太地六段(4組優勝)
- 第28期(2015年) 藤井猛九段●-○永瀬拓矢六段(4組優勝)
初回から9期連続で下位者の勝ち上がりを止めていましたが、前期、永瀬拓矢六段が初めてその厚い壁を突破しました。その後、永瀬六段は佐藤康九段、羽生名人に勝って、挑戦者決定三番勝負まで進出しています。果たして本局、青嶋五段は「1組5位の壁」を突破できるでしょうか。