竜王戦の決勝トーナメントは、第19期(2006年)から現行の形になりました。1組5位で出場した棋士は、組み合わせ上、初戦で4組優勝者、5組優勝者、6組優勝者のいずれかと対戦することになります。過去10年、1組5位で出場した棋士の初戦成績は以下の通りです(肩書、段位は対局当時)。
- 第19期(2006年) 杉本昌隆七段○-●中村亮介四段(6組優勝)
- 第20期(2007年) 谷川浩司九段○-●片上大輔五段(4組優勝)
- 第21期(2008年) 羽生善治名人○-●糸谷哲郎五段(5組優勝)
- 第22期(2009年) 松尾歩七段○-●豊島将之五段(5組優勝)
- 第23期(2010年) 郷田真隆九段○-●戸辺誠六段(5組優勝)
- 第24期(2011年) 佐藤康光九段○-●永瀬拓矢四段(6組優勝)
- 第25期(2012年) 三浦弘行八段○-●稲葉陽六段(4組優勝)
- 第26期(2013年) 山崎隆之七段○-●永瀬拓矢六段(4組優勝)
- 第27期(2014年) 深浦康市九段○-●中村太地六段(4組優勝)
- 第28期(2015年) 藤井猛九段●-○永瀬拓矢六段(4組優勝)
初回から9期連続で下位者の勝ち上がりを止めていましたが、前期、永瀬拓矢六段が初めてその厚い壁を突破しました。その後、永瀬六段は佐藤康九段、羽生名人に勝って、挑戦者決定三番勝負まで進出しています。果たして本局、青嶋五段は「1組5位の壁」を突破できるでしょうか。