カテゴリ「第29期竜王戦決勝トーナメント」の記事 Feed

2016年7月 7日 (木)

御上段の間
(対局室の御上段の間)

盤面
(48手目△5一金の局面)

玉将
(青嶋五段の玉将。源兵衛清安という書体が名前が記されている)

王将
(豊島七段の王将。作者である児玉龍兒師の名前が記されている)

棋譜
(昼食休憩までの棋譜)

12時ちょうど、図の48手目△5一金の局面で、豊島七段が18分考えて昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲豊島七段43分、△青嶋五段51分。昼食の注文は、両者ともにありません。対局再開は12時40分です。

△5一金

将棋界は、4月の年度始めから1年間を区切りにして、各棋士の個人成績を集計しています。2016年度に入って3ヶ月が経過しましたが、7月7日現在、各ランキングは以下の通り。豊島七段、青嶋五段とも4部門で上位に入っています。

◆対局数ランキング◆
1位 青嶋未来五段 16局
2位 豊島将之七段 15局
2位 永瀬拓矢六段 15局
4位 羽生善治三冠 14局
4位 増田康宏四段 14局


◆勝数ランキング◆
1位 青嶋未来五段 15勝
2位 豊島将之七段 13勝
3位 永瀬拓矢六段 10勝
3位 牧野光則五段 10勝
3位 増田康宏四段 10勝


◆勝率ランキング◆
1位 西尾 明六段 5勝0敗(1.000)
2位 青嶋未来五段 15勝1敗(0.938)
3位 牧野光則五段 10勝1敗(0.909)
4位 中座 真七段 7勝1敗(0.875)
5位 豊島将之七段 13勝2敗(0.867)


◆連勝ランキング◆
1位 青嶋未来五段 12連勝
2位 菅井竜也七段 10連勝
3位 豊島将之七段 9連勝
4位 佐藤天彦名人、黒沢怜生五段、石井健太郎四段、近藤誠也四段 8連勝

※現在、豊島七段は公式戦4連勝中、青嶋五段は公式戦6連勝中です。

時刻は11時30分を回りました。△6五同銀以下▲2四歩△7七角成▲同銀右△6六銀▲9六角と進んでいます。2筋を放棄し、積極的に銀を繰り出す青嶋五段に対し、豊島七段は▲9六角と、浮き駒の金を狙って端角を放ちました。ここまでの消費時間は▲豊島七段25分、△青嶋五段22分。

▲9六角

豊島七段

前記事の△6一飛以下、▲3六歩△4五歩▲6八銀△6五歩▲同歩△同銀と進みました。開始40分で早くも戦いが始まっています。

図の△6五同銀で前例は、2015年5月の棋聖戦▲北島忠雄七段-△青嶋未来四段(段位は当時)の1局のみとなっています。その将棋は△6五同銀以下、▲3三角成△同桂▲2四歩△5六銀▲6七歩△6六歩▲同歩△3九角と進んで、結果は後手の青嶋四段が勝っています。

△6五同銀

対局室
(対局開始前の様子。本局は「御上段の間」で行われている)

対局開始30分が経過。戦型は青嶋五段の四間飛車で始まり、相穴熊へと進みました。36手目△6一飛の局面で、前例は30局あり▲13勝△16勝(千日手1)。青嶋五段は公式戦で2局指しており、いずれも勝利を収めています。

△6一飛

青嶋五段

6月13日から、対局の休憩時間が原則、下記のとおりに変更されました。

  • 昼食休憩:12時10分~13時→12時~12時40分
  • 夕食休憩:18時10分~19時→18時~18時40分

休憩時間が従来の50分から40分に短縮されたことで、終局時刻も早まることが予想されます。対局再開の時刻が変わったこととあわせまして、ご観戦の際はご留意ください。

10時になり、対局が始まりました。振り駒の結果、先手は豊島七段です。

対局開始

豊島将之七段

◆豊島 将之(とよしま まさゆき)七段◆

  • 棋士番号264
  • 1990年4月30日生まれ(26歳)
  • 愛知県一宮市出身
  • 桐山清澄九段門下
  • 1999年、6級で奨励会入会
  • 2007年、四段(プロ入り)
  • 2012年、七段
  • タイトル戦登場は3回
  • 竜王戦は第21期より参加、決勝トーナメント出場は6回目

青嶋未来五段

◆青嶋 未来(あおしま みらい)五段◆

  • 棋士番号300
  • 1995年2月27日生まれ(21歳)
  • 静岡県三島市出身
  • 安恵照剛八段門下
  • 2005年、6級で奨励会入会
  • 2015年、四段(プロ入り)
  • 2016年、五段
  • 竜王戦は今期が初参加

おはようございます。第29期竜王戦決勝トーナメント(読売新聞主催)が進行中ですが、本日は場所を大阪に変え、豊島将之七段(1組5位)と青嶋未来五段(6組優勝)の一戦をお送りします。

対局は、関西将棋会館「御上段の間」で7月7日(木)10時開始。持ち時間は各5時間。先後は振り駒で決定します。

トーナメント表

関西将棋会館

本局の模様は、囲碁・将棋チャンネル「将棋プレミアム」でも配信しております。18時30分からは解説を千葉幸生六段、聞き手は安食総子女流初段が務めます。

【読売新聞(YOMIURI ONLINE)】
http://www.yomiuri.co.jp/

【将棋プレミアム(囲碁・将棋チャンネル)】
http://www.igoshogi.net/shogipremium/

中継は棋譜・コメント入力を飛龍記者、ブログを夏芽が担当いたします。よろしくお願いします。