カテゴリ「第29期竜王戦七番勝負第4局」の記事 Feed

2016年11月21日 (月)

Img_7984対局室には渡辺竜王が先に戻ってきた。

Img_7992席に着くと午前中の棋譜を確認した。

Img_79982分ほどして丸山九段が入室。

Img_8004再開が告げられると、すぐに△4四銀を着手した。

Img_8010△4四銀を見て、渡辺竜王が考え込む。

昼食の注文は両者ともに黒豚カツカレーでしたが、渡辺竜王はからさ控え目、丸山九段はライス大盛りで注文しています。

Img_7951渡辺竜王の注文した、からさ控え目の黒豚カツカレー。

Img_7948丸山九段はライス大盛りで注文。

2811時30分過ぎに丸山九段の指した△7二金を見て控室がざわめきました。意味としては「△6五歩▲同歩△同桂といったときの▲7三角を防いでいる意味でしょう」と飯塚七段。ただ、玉飛接近型なので「普通はあまり見られない形」とのこと。このあとは△3一玉と囲うよりも、早めに仕掛けて主導権を握りにいくと見られています。
ここまでの消費時間は▲渡辺53分、△丸山1時間25分。

Img_78511日目午前中、丸山九段が早い仕掛けを目指す積極的な駒組みを見せた。

本局のために用意された駒は3種類。いずれ劣らぬ名品揃いですので、使用駒以外の2種も紹介します。

Img_7383こちらは静山作・源平衛清安書。昭和33年の作品で未使用。盤作りの2大名人といわれた故・前沢長太郎氏の所有。これだけ古い名品が未使用で残されているのは非常に貴重だ。当時はいまよりも駒が小さめに作られており、今回は使用が見送られた。

Img_7384こちらは影水作・錦旗書。昭和30年代に大山康晴十五世名人がお世話になった方に贈呈したもので、やはり貴重な未使用品だという。

Img_7387駒箱も御蔵島産のクワの一品。非常に美しい仕上がりだ。

10時を回り、対局者におやつが運ばれました。渡辺竜王はチーズパイ饅頭、桜島小みかんジュース、アイスコーヒー。丸山九段は南国銘菓・いぶすき路、湯豊もなか、離宮かるかん、生フルーツ黒酢。また、両者に黒糖・薩摩の宝が添えられています。

Img_7905渡辺竜王は飲み物ダブルの注文。

Img_7903丸山九段はお菓子をトリプルで。

Img_7917チーズパイ饅頭。

Img_7913もなかはダイダイの餡。右はいぶすき路。

Img_7916黒糖・薩摩の宝。

ホテルの方に話を聞いたところ、鹿児島は甘いものを重宝する文化があり、お菓子はもちろん、醬油も甘いそうです。そのぶん焼酎は辛口でバランスを取っている、とのことです。
また、チーズパイ饅頭は地元菓子店の新和堂、いぶすき路と湯豊もなかは御菓子司・鳥越屋の商品です。

Img_7864対局は定刻の9時に開始された。

Img_7872渡辺竜王の初手は▲7六歩。

Img_7881丸山九段は△3四歩と応じた。

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13図は9時30分の局面。
戦型は大方の予想通り、丸山九段が一手損角換わりに進めています。