カテゴリ「第29期竜王戦七番勝負第4局」の記事 Feed

2016年11月21日 (月)

17時過ぎ、明日の大盤解説を担当する村山七段が控室に到着しました。

Img_8106どちらを持ちたいか問われた村山七段は「打開の義務は先手にあるので、この展開になったら後手を持ったほうが気楽ですね。後手を持ってみたいです」と答えています。

Img_8115解説会で相方を務める本田女流三段は継ぎ盤で指導中。

Img_8119村山七段は早速、色紙に揮毫を始めた。

37時刻は17時を回りました。
渡辺竜王は▲6八銀と引いて様子を見た雰囲気です。仕掛けの機会を探り合う難解な将棋で、局面が膠着しかかっています。

ここまでの消費時間は▲渡辺4時間0分、△丸山2時間10分。
17時の時点で丸山九段の指しかけの考慮時間は30分でした。仮にこの局面で封じ手まで考えたとしても、丸山九段の消費時間は3時間40分前後。そのため、現局面で封じたとしてもおかしくないといわれています。

Img_78361日目、渡辺竜王は時間を使って慎重に指し進めている。

対局2日目の明日は各地で大盤解説会が開催されます。

■現地大盤解説会■

<日時>11月22日(火)10時半開場、11時開始
 
<場所>薩摩伝承館 維新の間(指宿白水館敷地内)
    指宿市東方12131-4

<料金>1,000円(税込み)
 
<問い合わせ>薩摩伝承館 TEL 0993-23-0211

■将棋会館道場大盤解説会■

<日時>11月22日(火)16時半開場、17時開始

<場所>東京・将棋会館2階研修室(渋谷区千駄ヶ谷2-39-9)

<料金>一般 2,000円 支部・女性・学生・60歳以上・障害者 1,500円

<出演>解説 屋敷伸之九段、聞き手 中村真梨花女流三段

<問い合わせ>日本将棋連盟道場 TEL 03-3408-6167

■関西将棋会館大盤解説会■

<日時>11月22日(火)17時開始

<場所>関西将棋会館2階道場

<料金>一般 1,500円 支部・65歳以上・学生・女性・身障者 1,200円 中学生以下 700円

<出演>解説 阿部隆八段、聞き手 山口絵美菜女流1級

<問い合わせ>関西将棋会館道場 TEL 06-6451-0220

■新橋西口SL広場大盤解説会

<日時>11月22日(火)18時開始

<場所>新橋西口SL広場前

<料金>無料

<出演>大内延介九段、藤森奈津子女流四段、梶浦宏孝四段

<問い合わせ>新橋商事株式会社 メディア事業部 TEL 03-3503-7339

Img_803815時30分頃、田中寅九段が控室からニコニコ生放送に電話出演。早朝の砂むし温泉の話題で盛り上がりました。

32図は15時30分頃の局面。昼食休憩前は早い開戦が予想されていましたが、現在は開戦が遠のいた感じです。「予想が当たらず、検討が砂むしになっています」(田中寅九段)

対局1日目の早朝に、田中寅九段、飯塚七段、本田女流三段が白水館の砂むし温泉を満喫しました。

Img_7707砂むし温泉は専用の浴衣を着て入ります。

Img_7711砂の上に横になって、係の人に砂をかけてもらうのを待ちます。

Img_7716一人ひとり順番に。

Img_7722「結構、重いです~」と本田女流三段。

Img_77623人スッポリ砂に包まれました。

Img_776710分もすると、こんな状態に。「これは朝ごはんがおいしく食べられそうだ」(田中寅九段)

Img_7770「前夜祭で焼酎を飲みすぎました」という飯塚七段も、お酒がすっかり流れ出たようです。

Img_7779砂むしの目安は15分ほど。自分で砂から脱出して大浴場でシャワーを浴びて終了です。

15時を回り対局者におやつが運ばれました。注文は渡辺竜王がショコラケーキとホットコーヒー。丸山九段が同じくショコラケーキと飲み物はアイスティーです。このほか、両者にチョコクランチが添えられています。

Img_8032渡辺竜王はホットコーヒーと組み合わせた。

Img_8035丸山九段はアイスティーと。

ショコラケーキは指宿の菓子工房フィオーレが提供する「ミロワール・ショコラ」です。

対局場の指宿白水館は、4棟205室からなる大型ホテルで、鹿児島湾(錦江湾)を目前に臨む絶好のロケーションです。指宿温泉の名湯が自慢で、館内には江戸時代の風情漂う元禄風呂を始め、露天風呂や展望風呂、岩盤浴も用意されています。そして、有名な砂むし風呂も大変広々と用意されており、早朝から多くの宿泊客が利用しています。

Img_7932白水館を海側から望んで。

Img_7930夏季は鹿児島湾を目前に臨むプールが利用できる。

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Img_7936ホテルの目の前は海岸の散歩道になっている。

Img_7942ホテル自慢の豊松庭。

13時45分頃、控室では立会人の田中寅九段が色紙に揮毫をしています。色紙は明日の大盤解説会で次の一手の賞品などに提供されます。

Img_8019海をバックに気合いを入れる田中寅九段。

Img_8023書き始めると、力強く一気に書き上げた。

Img_8025こちらは七番勝負の記念扇子。将棋会館売店で販売中です。

対局が行われている指宿市は薩摩半島の最南端に位置しています。鹿児島湾(錦江湾)の出口付近で、南には東シナ海を望みます。人口はおよそ19,000人で面積は148.84 km2。市の直下には霧島火山脈があり、数メートル掘れば温泉が湧くともいわれます。その特性を生かした砂むし温泉は、有数の観光名所であるとともに、医学的な効果も高く、世界的に注目されています。また、市の中央部に九州最大の湖の池田湖があり、火山活動で形成されたカルデラ湖は最深部で233mの深さがあります。

Img_7792白水館の上階から望む鹿児島湾。