カテゴリ「第29期竜王戦七番勝負第4局」の記事 Feed

2016年11月22日 (火)

来場者が多く、11時開始の予定を少し早めて現地の大盤解説会が始まりました。

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Img_8347開始時は立会人の田中寅九段がゲストで出演。

Img_8362村山七段は封じ手の△1三角に対して「凄い手です。丸山九段はこの手に本局の命運を懸けました」と解説。

Img_8363開始時から9割ほどの席が埋まる盛況だ。座席は来場者数に合わせて、随時追加されている。

対局場の指宿白水館に併設されている薩摩伝承館。白水館の初代社長と現社長が収集した薩摩焼や薩摩に関する歴史的な書物などが多数展示されています。

Img_8049前夜祭もこちらで行われた。

Img_8056受付ロビーも大変立派なもの。

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Img_8067現地大盤解説会は薩摩伝承館1階の維新の間で行われる。稀に見る荘厳な会場だ。

■現地大盤解説会■(再掲)

<日時>11月22日(火)10時半開場、11時開始
 
<場所>薩摩伝承館 維新の間(指宿白水館敷地内)
指宿市東方12131-4

<料金>1,000円(税込み)
 
<問い合わせ>薩摩伝承館 TEL 0993-23-0211

Img_832911時から始まる大盤解説会を前に、控室では熱心に検討が行われている。

41封じ手の△1三角に対して、渡辺竜王は25分の考慮で▲4八飛と回りました。この局面で丸山九段が時間を使っています。

10時を回り対局者におやつが運ばれました。渡辺竜王はフルーツ盛り合わせ(メロン、イチゴ、マスカット、レインボーキウイ)と桜島小みかんジュース、アイスコーヒー。丸山九段はよもぎかるかん、離宮かるかん、雅の宿(スイートポテトに近い芋菓子)とビワジュースです。このほか、両者にマンゴーチーズタルトとマンゴーゼリーが添えられています。

Img_8321渡辺竜王はフルーツ盛り合わせと飲み物をダブル。

Img_8325丸山九段は1日目同様に和菓子系を3種。そのうち2種が「かるかん」だ。

Img_8295立会人の田中寅彦九段が封じ手を開封する。

Img_8299注目の封じ手は。

40△1三角。控室では予想されていなかった手だ。

Img_8310丸山九段が△1三角を着手して対局が再開された。

Img_8319開封された封じ手。同じものが2枚用意される。

Img_8315封じ手の封筒。

おはようございます。
竜王戦第4局、対局2日目を迎えた指宿の天候は晴れ。対局室内に日差しが入るため、朝から関係者が対応しています。対局再開は9時の予定です。

Img_81828時過ぎの鹿児島湾の様子。

2016年11月21日 (月)

現地に訪れている棋士に封じ手予想や展望を聞きました。

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立会人の田中寅彦九段「封じ手予想ですか。いやー、これは難しいですねー。△6五歩で▲同歩に△3三角(田中図)という攻めはどうでしょうか。ちょっと無理気味かなぁ。ほかに△8五歩もありますけど、私は△8五桂と跳ねたいんですよね」

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新聞解説の飯塚祐紀七段「互いに仕掛けを見せながら間合いが詰まって、局面が煮詰まってきました。開戦から激しくなりそうです。今日はとても難しい序盤でした。丸山九段の工夫は目を見張ります。互いに力を出しやすい形かと思います。封じ手は△8五歩なども有力ですが、△6五歩として▲同歩に△6九角(飯塚図)と打つ攻めを予想してみます」

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大盤解説担当の村山慈明七段「私の封じ手予想は△3三銀(村山図)です。丸山さんは形を決める手を好まない印象があります。その意味では△8五歩や△9二香も決断の手です。△8一飛も有力です。正直、どこから戦いになるか予想つきません。丸山九段は自分から攻めず、渡辺竜王の指し手に対応しているように感じます。後手がいい形で間合いを取って、先手から無理攻めを誘うのが理想的です。



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大盤解説会聞き手の本田小百合女流三段「封じ手予想は△8一飛(本田図)とします。丸山九段の△7二金や△4四銀が印象に残りました。対する渡辺竜王は自然な手順で玉を固めています。後手がじわりじわりいくのがうまくいくかどうか。明日に駒をぶつかってからの勝負が楽しみです」

Img_812618時過ぎ、丸山九段が封じ手を書きに別室へ。田中寅九段がスタンバイしている。

Img_81345分ほどして戻った丸山九段から、渡辺竜王に封じ手が渡された。

Img_8132渡辺竜王が封緘のサインを書き加える。

Img_8139封筒は再び丸山九段に戻され、立会人の田中寅九段に預けられた。

Img_8156駒が片付けられ、対局1日目が終わった。