カテゴリ「第28期竜王戦七番勝負第3局」の記事
2015年11月 5日 (木)
17時40分の控室
じっと
渡辺棋王、考えどころ
別格本山 總持院(1)
ニコニコ生放送に出演
北浜健介八段、来訪
関西棋士、続々来訪
時刻は15時30分。大盤解説をメインで担当する山崎隆之八段をはじめ、関西棋士が集いつつあります。
村田顕弘五段と西川和宏五段。ともに先手持ちで、西川和五段は「断然先手持ち」と形勢差があるとの見解です。先手は2三歩で後手の金銀を押さえており、▲3五歩から動いていける、その辺りがポイントだといいます。
「驚きましたね。凄いですよこの後手の方は。普通は怖いです。何か代償があって2筋を謝らなかったのなら分かるのですが」(山崎八段)
そういって2筋のやりとりについて触れたあと、「後手はバランスが取れている、と見ているのでしょう。しかしこの形を持つと……疲れます」と、弟弟子の立場になって、率直な感想を述べています。
また、△7二金としたところでも「2筋から攻められているので、△7二玉だと思いました。9割9分の人がそう指すと思います」と、驚きを隠せないでいました。
15時15分、継ぎ盤の検討
渡辺棋王が手を止めて考えています。
「▲3五歩△同歩▲同銀に△3八歩が気になる変化で、それが成立するかどうかですね。先手は2三歩が生きるか、負担になるか。後手は代えて△7二玉ではなく△7二金としましたが、そのほうが後手陣のバランスが取れていると見ているのでしょう。△7二玉~△6二金ですと、▲5一角の筋が生じますからね」(稲葉七段)
現局面から▲宮本四段-△稲葉七段で対局が始まります。
「1勝1敗かー、じゃあやっぱり難しいんですね」(宮本四段)
「先手から手がなければ△3八歩が好手になるのですが、そうでなければ大悪手になりかねません。△3八歩の瞬間に▲3四銀~▲3三歩~▲3六飛が狙いになります」(稲葉七段)
関西将棋会館内「棋士室」のノリになってきました。