第4局は11月20・21日(木・金)に静岡県袋井市「葛城北の丸」で行われます。ぜひお楽しみに。ご観戦ありがとうございました。
]]>―― 森内竜王、凄い将棋でしたね。
森内 終盤は、はっきり負けだと思っていました。
―― ということは、どこで逆転したということになるんですか。
森内 △8六銀成と馬を取って、制空権が逆転したので。
―― 作戦的にはうまくいっていたのですか?
森内 ずっと難しいと思っていました。
―― これで1勝を挙げられましたが。
森内 勝ててよかったです。
―― 次局以降もいつも通りの心構えということで。
森内 そうですね。また頑張りたいと思います。
―― そうとう難しかったですが、勝ちになったと思う局面はありますか。
糸谷 ちょっと……勝ちがあったんですかね。勝ちはないと思います。悪かったのが、むしろ難しくなったかなと思いました。
―― 途中は苦しいと思っていたということですね。
糸谷 ずっと苦しいと思ってたんですけど。
―― どの辺りで好転したと?
糸谷 好転はしてないと思っていたのですが……してましたですかねぇ。
―― 作戦的にはあまり芳しくなかったということですか。
糸谷 作戦は力戦にしようと思っていたのですが。やっぱり(後手の)歩得が大きいですかね。
―― 3連勝とはいきませんでしたが次局は。
糸谷 まあ切り替えまして。はい。
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森内俊之竜王に糸谷哲郎七段が挑戦する第27期竜王戦七番勝負第3局は18時57分、132手で森内竜王の勝ちとなりました。消費時間は▲糸谷7時間56分、△森内7時間57分。際どい攻防の末、森内竜王が1勝返しました。
第4局は11月20・21日(木・金)に静岡県袋井市「葛城北の丸」で行われます。
(銀杏)
図は△7七銀不成と桂を取った局面。△7七銀不成は△8五桂打▲8七玉△8六銀不成▲同銀△7八角以下の詰めろになっている。△7七銀不成に対し▲4五角△8三玉に▲6七角と金を抜くのも△8五桂打▲8七玉△8八金以下の詰みがある。
さて先手に妙防はあるのか。
控室では「名局賞候補か」の声も聞こえている。今シリーズ屈指の名局になったことは間違いはない。
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図の△7六銀に対し、「▲同馬△同馬に▲8四桂と打って先手が勝ちだと思います。▲7四桂と打つのは詰めろになっていないので、△8七歩と垂らされて難しくなります。▲8四桂以下△8三玉▲7四銀打△9三玉▲7三銀成△同金に▲8五桂打(参考図)で。凄い終盤ですね。お互いにそれほどミスは出ていないはずです」と森下九段は話す。
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17時前、△4四金まで進んでいる。▲3三角△同桂▲同銀不成△5一玉▲4四銀成が▲3一飛成
△4一歩▲4二金からの詰めろになっている。この順は控室で検討されていたもので、▲4四銀成で
先手玉が詰まないといわれていた。ここで森内竜王は何か妙手順があるのか。なければ先手が
勝ちといわれている。
▲7五銀に「決めに行った手つきです。決着をつけに行きましたね」と声がする。BSプレミアムに出演中の鈴木八段の声だ。
直後にモニターから「森内先生、残り50分です」と記録係の伊藤三段の声。時間も少なくなり、いよいよクライマックスだ。
(控室の左側では対局室モニターとBSプレミアムが映し出されている。右側ではニコニコ生放送が映されている。どちらのモニター前にも人が集まる)
]]>(大内延介九段が控室へ。大内九段と田村七段が継ぎ盤をはさむ。2人は師と弟子だ。BSプレミアムの放送が始まり控室には鈴木大介八段の声が響く。鈴木八段も大内九段門下だ。大内九段はこのあと18時からSL広場にて大盤解説会を行う)
]]>「△7五桂(88手目)には▲3六飛だと思うのですが」(及川六段)
「そこで森内流の一手が分かりません。ひと目は△5一玉としたいのですが。△5一玉はプロがさらっとやる手ですよね。▲3三飛成が王手にならないという」(戸辺六段)
「△5一玉は得ですよねぇ」(及川六段)