カテゴリ「第27期竜王戦七番勝負第3局」の記事 Feed

2014年11月 7日 (金)

Ryuou201411060101_88図は88手目△7五桂の局面。後手よしといわれていましたが、△7五桂は先手に後手玉を詰ますために有効な桂を渡しやすいため、あまり検討されていませんでした。
控室で検討している手順の一例は▲3六飛△5一玉▲7五銀△6七角成▲同金△8七歩成▲4二角△6一玉▲4三角(参考図)。



Ryuou201411060101_sanko1▲4二角から▲4三角まで連続で角を捨てるのが鬼手です。参考図は王手と金取り。しかし、△4三同金は▲3一飛成△7二玉▲7一竜△同玉▲8一飛から後手玉が詰んでしまうのです。これは後手失敗です。森内竜王は他の手順で勝ちを見出さねばなりません。

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図の▲6七金右に△8四桂▲3六飛△7六桂▲同金△同角成▲3三飛成△同桂▲4三銀△同馬▲同歩成△同玉▲3四角△4二玉▲4三金△3一玉▲3三金(参考図)を検討しているのは高見泰地五段と黒沢怜生四段。
「一直線に進めるとこうなります。参考図で先手玉が詰まなければ、先手としてはこう進めたいところです。しかし、どこかで変化する順もありますから」と黒沢四段。
「▲3三金(参考図)に先手玉が詰むか詰まないか……よく分かっていません」と高見五段)

Dsc_0865(黒沢四段と高見五段の検討の様子。黒沢四段は10月1日付で四段昇段を決めたばかり)

Dsc_0868

Dsc_0869(高見五段の兄弟子(石田和雄九段門下)の勝又六段は田村七段と検討中)

Dsc_0829(差し入れを持ち控室を訪れた高浜愛子女流3級。関東所属として活動していくとのこと)

Dsc_0834(高浜女流3級の差し入れ)

Dsc_0824(こちらは洋菓子ブランドブールミッシュからの差し入れ。ブールミッシュは棋聖戦でおやつスポンサーになった)

Dsc_0839(片上大輔六段も控室を訪れた)

Dsc_0765(夫妻で仲良く検討中の及川六段と上田女流三段。及川夫妻は自宅では練習将棋は指さないが、中継局の検討はするとのこと)

Dsc_0767(勝又清和六段が現地を訪れ、本局を初手から並べる)

Dsc_0769(飯島七段と話しながらゆったりくつろぐ藤井九段)