カテゴリ「第27期竜王戦七番勝負第1局」の記事 Feed

2014年10月14日 (火)

16時30分、地元ラジオ局「KZOO」の番組に出演するために関係者が移動。KZOOのサテライトスタジオはショッピングセンター「アラ・モアナ(Ala Moana)」の一角にある。alaは「道」、moanaは「大洋」という意味だ。待ち時間の間、アロハシャツを買いに来た野月七段、石田四段、井道女流初段に遭遇。アロハシャツはハワイでは正装とされる服だ。 17時、放送開始。道行く人が時折、足を止めて放送の様子を見る。外で見ていた石田四段が、通行人にこれは何をやっているのかと尋ねられる場面も。放送はおよそ30分。竜王戦がどんな棋戦かということ、両対局者の意気込みについてなどたっぷりと語られた。

Img_8709

Img_8714

Img_8725

Img_8729

Img_8730

Img_8733001

Img_8746

Img_8748

谷川「竜王戦は七番勝負を海外で行うことがあります。私も6回ほど経験しました。アメリカではロサンゼルスやニューヨークでも指しました。ハワイは日系人の方が多いですし、以前から将棋連盟の支部がありまして、熱心に活動されています。今回は地元の方々の協力をいただいて、ハワイで開催できることになりました。将棋連盟は棋士、女流棋士で対局と国内と国際的な普及発展に努めています」

Img_8751

森内「アメリカは4、5回来ていますが、ハワイは初めてです。日本をたつときは海外対局ということで緊張感がありましたが、ハワイはとても開放的で、雰囲気がいいです。快適に過ごせています。竜王戦の開幕戦をハワイで戦えることを大変うれしく思っています。対局をきっかけに興味をもってくださればうれしい」

Img_8755

糸谷「タイトル戦や海外旅行が初めてです。初めてのことが多く、ワクワクした気持ちです。森内竜王は素晴らしい実績を残されている先輩です」

谷川「対局者は日本からの時差を調整しながら対局に備えます。糸谷さんはすべてが初めてで大変と思うが、大変なことを最初に済ませば後が楽ではないかと思います。森内さんは十八世名人でして、昨年は9連覇中の渡辺明さんから竜王を勝ち取って防衛戦になります。糸谷さんは若いころから注目されていて、今回の竜王戦でタイトル初挑戦になります」

(書き起こし=銀杏)

15時からはハレクラニの一室で、14日以降のスケジュールについて打ち合わせを行った。14日は午前中に記念撮影や模範対局、昼からは記者会見、午後は指導対局などの予定が組まれている。

Img_8702

Img_8669

Img_8665

(日本将棋連盟ホノルル支部、野田省三支部長)

ハレクラニはワイキキ(Wai-kiki)・ビーチのすぐそばに建てられている。waiは「水」、kikiは「噴出する」という意味が示す通り、昔のワイキキは水の豊富な湿地帯で、タロイモ栽培や稲作が盛んな地域だった。それを観光用に適した土地に変えるために埋め立てたのが1922年のこと。以後開発が繰り返され、高層ビルが林立するリゾート地になった。

Img_8634

Img_8640

(ダイヤモンドヘッドをバックに記念撮影。左から青野九段、観戦記者の青島たつひこさん、井道女流初段、石田四段)

Img_8647

Img_8649

Img_8655

Img_8658

Img_8653

Img_8687

Img_8689

空港を出ると強い日差しとさわやかな風が旅行者を出迎える。一行は地元支部の方と合流、バスを待った。ホノルル(Honolulu)はオアフ島にあるハワイ州の州都。ハワイ語でHono-は「入江」、luluは「静けさ、平穏、隠れ場、風の当たらない場所」という意味がある。コオラウ山脈によって強い風が遮られるため、海面がいつも穏やかであることからこう呼ばれたと言われる。

Img_8528

Img_8534

(谷川浩司九段=左、森内俊之竜王)

Img_8545

(糸谷哲郎七段)

Img_8531

(佐藤康光九段=左、青野照市九段)

Img_8538

(石田直裕四段=左、井道千尋女流初段)

関係者一行は、日本時間13日22時50分羽田空港発の便でホノルルを目指した。台風19号の影響で離陸に影響が出始めていたが、搭乗する便は予定より25分遅れで出発。日付変更線を越え約7時間半をかけ、ハワイ時間13日11時40分ごろにホノルル国際空港に到着した。

Img_8516

Img_8520

Img_8524

Img_8560

Img_8525

2014年10月11日 (土)

第27期竜王戦七番勝負が開幕する。森内俊之竜王に挑むのは糸谷哲郎七段。第1局は10月16・17日(木・金)、アメリカ合衆国・ハワイ州「ハレクラニ」で行われる。立会人は谷川浩司九段、新聞解説は佐藤康光九段、記録係は石田直裕四段。観戦記者は青島たつひこさん。現地大盤解説は野月浩貴七段、聞き手は井道千尋女流初段。竜王戦の海外開催は2008年のパリ対局以来6年ぶり。
インターネット中継は棋譜・コメント入力を銀杏記者が、ブログを文が担当する。

【ニュース 速報 YOMIURI ONLINE(読売新聞)】
http://www.yomiuri.co.jp/

【ハワイ ワイキキ ラグジュアリーホテル|ハレクラニ】
http://www.halekulani.com/jp/