13時30分に対局が再開されると、丸山九段はすぐに△2二銀と銀を引きました。これを見た渡辺竜王は、うつむき考え出し始めました。
カテゴリ「第25期竜王戦七番勝負第4局」の記事 
2012年11月20日 (火)
13時30分 対局再開
近江八幡市市立資料館(2)
昼食休憩時の対局室
昼食休憩
図の局面で丸山九段が43分考えて昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲渡辺59分、△丸山2時間8分。昼食の注文は渡辺竜王が親子丼、丸山九段が和定食とアイスコーヒー。対局は13時30分に再開されます。
■ニコニコ生放送■
中座真七段>▲1五銀に対しての△4五角と▲3八金はもっと考えると思っていましたが、比較的早かったですのでお互いに研究していた手だったのかもしれませんね。
中座七段が示した△4五角は29分、▲3八金は7分の考慮でした。
1日目の対局者の昼食
38手目 藤井九段の見解
図は12時前の局面。藤井九段はこの△4五角に違和感があるとのこと。▲2四歩△同歩▲同銀に(1)△2七歩▲3三銀成△同金▲3八飛の局面は後手があまりいい形ではないからだそうだ。また、上記変化の▲3八飛を嫌って(2)△2七銀と打つのも、▲5八飛と寄ってやはり自信がないという。以下△2八歩は▲3七桂が角取りになるのが大きいようだ。(38手目棋譜コメントより抜粋)
渡辺竜王、新手を放つ
図は11時過ぎの局面。渡辺竜王は持ち駒の銀を1五に打つ新手を放ちました。次は▲2四歩からの銀交換を狙っています。
杉本七段は、「早くも新手ですね。単純に2筋突破を狙う手ですが、受け方によっては一気に形勢が傾くところで、丸山九段の長考になる可能性が高そうです。このシリーズのために温めていた作戦かどうかは分かりかねますが、渡辺竜王の研究手であることは間違いないと思います」と解説していただいた。