図の局面で渡辺竜王が43分考えて次の手を封じました。1日目の消費時間は▲渡辺4時間24分、△丸山3時間1分。2日目は明日9時より開始されます。
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困ったか?
丸山の手が8筋にスッと伸びた。突き捨てた筋に再び△8五歩。盤上で銀3枚が当たりになっている。珍しい局面だ。指し手の流れを追っていないと、にわかにはどちらの手番かわかりづらい。
藤井九段「△8五歩か、うまい手だね。あれっ。あれれれ。これ困ったんじゃないの?」
▲7五銀△7四歩と順に銀を追っていけば、先手は銀損を免れない形だ。△7四歩に▲6六銀は△同銀▲同角△1五歩。「何かいい手を教えてください」と困った様子の吉田五段。先手はうまい切り返しが必要だが、控室ではまだその手段が見つかっていない。
渡辺が再び長考に沈んだ。時刻は17時30分を過ぎた。封じ手の時刻が迫っている。丸山が席を外すと、ハッキリ聞こえる声で渡辺は大きなため息をついた。(58手目コメントから抜粋)
■ニコニコ生放送■
中座真七段>こういう細かい利かしが入れば大きいです。▲9五銀は働きが悪くなるので通常は▲7五銀と逃げますが、△7四歩で勝負しますか。しかし銀が3つも当たっている(相手の歩で取られる)局面は珍しいですね。
52手目、吉田五段の見解
近江八幡市市立資料館(3)
現地大盤解説会(2)
封じ手封筒の作成
15時50分頃の局面
現地大盤解説会始まる
1日目午後のおやつ
中座真七段(ニコニコ生放送)の見解
銀ではなく、飛車だった。△2三歩には▲4四飛がある。
ニコニコ生放送ではここで△1四歩の変化が検討されている。▲2六銀と逃げるのは△3三銀▲2五飛△2四歩で飛車が捕まってしまう。そこで銀を逃げずに▲4四飛も考えられるが、△5四角▲2六銀△3三銀▲4六飛△4五銀でやはり飛車が詰んでしまいそうだ。この変化は1五銀の処置が難しい。
控室で検討されているのも△1四歩の変化。△1四歩▲4四飛△5四銀まで進められて、盤面はぴたりと止まっている。銀取りと、次に△3三銀の飛車取りを見せられて先手は忙しい。
時刻は間もなく14時30分となる。▲2四同飛までの消費時間は▲渡辺1時間41分、△丸山2時間8分。(43手目コメント欄より抜粋)
■ニコニコ生放送■
中座真七段>▲2四同銀で取ると思いましたが、▲同飛で取りましたね。△1四歩には▲4四飛と角取りに横へ行くんですね。