図は21時頃の局面。三浦八段が小刻みに時間を使いながら、着実に寄せています。△3三角までの消費時間は▲三浦4時間31分、△稲葉3時間59分。21時頃、記者が対局室に入ると、「残り25分です」と三浦八段が声をかけられていました。
カテゴリ「第25期竜王戦決勝トーナメント」の記事 
2012年7月24日 (火)
角捨ての大技
角捨ての大技が飛び出しました。△1一同玉は▲1二金で詰み。△3三歩にも▲4一金(変化図)の好手があり、△同飛は▲2二銀で詰みです。王手馬取りをかけた稲葉六段ですが、ここで上手い受けをひねり出さなければいけません。
王手馬取り 迫る稲葉六段
図は20時頃、△7九角と打った局面。▲同玉でも▲同金でも、4筋に飛車を打って4四馬を抜くことができます。それでも先手優勢に変わりはなさそうですが、具体的に良さを拡大するのは大変かもしれません。三浦八段の考慮時間が1時間を切っていることも考えると、逆転の余地はありそうです。
再開後の一手は△3四同銀
夕食休憩時の特別対局室
夕食休憩
対局室にいないとき
飛車角交換へ
17時頃の局面は▲3九香△2六香と打ち合ったところです。先手は次に▲3六香、後手は△2八香成と大駒を取り合い、▲1四角や▲1二角と寄せに行く手が検討されています。先手玉が堅いこともあり、後手はしばらく粘り強く受ける展開が続きそうです。