14時55分頃、三浦八段は1時間43分の長考で香を成りました。以下、△1三同桂▲1四歩△2五桂。そこで三浦八段が少考して▲1三角と打ちました。△2五桂に代えて△4七角成なども考えられたので、意外だったのかもしれません。
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2012年7月24日 (火)
買う一手
稲葉、決断の一手
△4七角成とする前例もありましたが、稲葉六段は△1三歩を選びました。先手から▲1三香成と攻め続けられるかもしれないだけに、決断の一手と言えそうです。△1三同玉には▲6五歩△同銀▲4六角の王手飛車狙い、△1三同桂には▲1四歩から玉を引っ張り出されます。局面の分岐点だけに、三浦八段が長考に沈んでいます。
再開後の一手は△7五歩
△7五歩。ここで△6九角と打ったのが2003年竜王戦七番勝負第7局▲阿部隆七段(当時)-△羽生善治竜王(当時)です。以下▲4八飛△7五歩▲7九金と進みました。途中は先手が優勢だったものの、羽生竜王(当時)が逆転勝ちを収めています。
対局再開
昼食休憩中の特別対局室
昼食休憩
脇システム
11時30分過ぎの局面。三浦八段の得意戦法、脇システムになりました。約6年ぶりの採用です。
戦型は相矢倉に
三浦八段の誘導で相矢倉に。約1年ぶりの採用です。対する稲葉六段が後手番矢倉を採用したのは公式戦2局目で、約4年ぶりです。