カテゴリ「第24期竜王戦挑決第1局」の記事 Feed

2011年8月16日 (火)

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図の局面で久保が考慮中に夕食休憩となった。
ここまでの消費時間は久保3時間21分、丸山3時間35分。
対局は19時に再開される。


(若葉)

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図は17時30分頃の局面。
午後に入ってからは駒組みが続いていたが、本格的な戦いがいよいよ始まった。

先に仕掛けたのは久保。
丸山の38手目△7五銀をチャンスとみて、▲4四歩~▲2五歩と軽快に突き捨てていく。
▲4四歩に△同歩なら、▲2五歩△同歩▲2四歩△2二金▲6五角△7三飛▲5四角△4三銀▲7四歩(変化図)がある。


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(若葉)

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(さらに歩を進めると、橋が見えてくる)


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(堂島川に架かる「玉江橋」。大阪は「水の都」と呼ばれることもあるほど河川の多い町だ。堂島川に本格的な架橋が始まったのは元禄初期(1960年頃)と考えられている。この玉江橋もその頃から堀江橋の名前で架かっていたそうだ。その後、元禄11年(1698年)になって堀江川が開削され、そこに同名の橋が架けられたので、玉江橋と改名されたのだという)


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(堂島川と土佐堀川に挟まれた中洲は「中之島」と呼ばれる地域で、古くから大阪の中心となってきた)


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(玉江橋から望む中之島)


(若葉)

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(JR福島駅からなにわ筋をさらに南下すると、曽根崎通にぶつかる)


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(梅田や北新地方面へとつながる大通り)


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(さらに歩いていくと、建物に挟まれるようにして鳥居が立っていた)


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(入ってみると、そこは福島天満宮だった。緑に囲まれた社に涼しい風が吹き込んでくる)


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(若葉)

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17時を迎えた。
図の局面で久保が考えている。
棋士室で予想されているのは(1)▲2五歩と攻める手と、(2)▲6七金右と守る手。
どちらも自然な一手だ。


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(若葉)


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局面が動き出した。
長考中に方針を決めたのだろう。理想形を求めてお互いに駒組みを進めていく。

久保の37手目▲6六歩が思い切った手。
▲6七金右~▲7七銀と組めれば安定するが、7筋は後手の攻め駒が迫っているところで、争点ができて後手に先攻の余地を与える。
▲6六歩を見て、はたして丸山はすぐに△7五銀(図)と攻勢をとった。


20__2棋士室の畠山鎮七段は、モニターをみて「▲2五歩が気になりますが、大丈夫ですか」。
▲2五歩△同歩▲2四歩(解説図)に(1)△同金は▲4六角が金香両取り。
(2)△2二金と引くことになるが、「後で2四歩を払えないと、後手は嫌かもしれないですね」(畠山七段)
(棋譜コメントより)


20__4(2)△2二金に▲4四歩が「丸山さんは最も警戒しないといけない筋ですね。△4四同歩には▲6五角(変化図)~▲5四角があります」(畠山七段)。
(棋譜コメントより)
変化中の▲5四角は王手で、受けると▲6三角成がある。


(若葉)

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(なにわ筋を南下していくと……)


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(最初に見えるのはJR福島駅)


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(周辺は多くのお店が立ち並び、繁華街となっている)


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(細い路地にもお店がびっしり)


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(JR福島駅の目の前にあるのがホテル阪神)


(若葉)


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図は16時頃の局面。
午後から進んだのはわずか4手。
本譜は構想力を問われる展開で、丸山・久保ともに長考の応酬となっている。

ここまでの消費時間は久保1時間41分、丸山3時間4分。


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(若葉)

「ぱっと見は下(後手)を持ちたい気もするんですが、きっと駒組みに苦労するんでしょうね。好きな展開ですけど。私なら△4二銀(解説図)と上がってみたいです。次は△5三銀上」と棋士室を訪れた山崎隆之七段。


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△4二銀に▲4四歩は、△4一玉▲4三歩成△同銀▲4四歩△同銀▲4三角△5二金▲2一角成と進むと、今度は△7八角(A図)がある。
(棋譜コメントより)


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(若葉)

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図の局面で丸山が再び長考に沈んでいる。
手得をしている後手が玉を動かさずに攻勢を取る一方、先手は金銀を固めて低く構えている。

ここまでの消費時間は久保1時間17分、丸山2時間8分。


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(若葉)