カテゴリ「第23期竜王戦七番勝負第5局」の記事 Feed

2010年12月 1日 (水)

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▲6八銀としたいですが、△7四歩の時に攻めの組み立てに苦労しますね。▲1六歩は大きな手で、1筋に近づいた△3一玉をとがめる意味がありますか。後手から△1五角と出る筋も消しています。布団の中で△1五角がちらついては眠れないので、安眠のために▲1六歩と突くのではないでしょうか。

玉の安全度は、先手が少し柔軟なのでわずかにリード。駒の働きは、後手の6四の銀より先手の角の足が速そうに見えます。持ち歩二枚も大きいので先手をもちたいですね。両対局者には当てはまりませんが、私が100局指せば、先手55勝、後手45勝くらいだと思います。(畠山鎮七段)

(烏)

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時刻は17時40分を過ぎた。封じ手時刻は18時。渡辺はこの局面を封じ手にするのだろうか。指さずに席を立った。しばらくして席に戻ったが、指す雰囲気は感じられない。記録係の藤田二段が封じ手用の図面を作っている。
渡辺の手番のまま18時となった。渡辺はすぐに封じ手の意思表示をして47手目を封じた。1日目の消費時間は渡辺4時間4分、羽生3時間32分。対局は翌2日9時に再開される。
(棋譜コメント47手目より)

(烏)

Ryuou2010120146 図の46手目△3一玉の局面で封じ手時刻の18時となりました。渡辺竜王はすぐに封じ手の意思表示して47手目を封じました。1日目の消費時間は渡辺4時間4分、羽生3時間32分。対局は翌2日9時に再開される。

(銀杏)

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(北大路魯山人作。「しずけさを楽しむ」という意味とのこと)

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(北大路魯山人作「烏」衝立)

神亀二年(725年)に高僧の行基が霊峰白山へ修行に向かう際、一匹の烏が羽の傷を癒している水たまりを見つけ、その水たまりが温泉だと知ったそうです。それが現在の山代温泉になっています。

(烏)

Ryuou2010120141 図は41手目▲4五銀の局面。1日目で駒がぶつかっていたこれまでの4局と比べると、本局はじっくりした進行です。とはいえ、下手なことをすると、一気に局面のバランスが崩れてしまうことには変わりはありません。攻め駒をどのように配置させるかが重要になりそうです。

(銀杏)

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(1日目午後ながら、七割ほど埋まっている)

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(「こちらの山代温泉は素晴らしい。私はすでに3回も入りました」と田中寅彦九段。解説会に参加すれば、温泉に入ることができる)

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(もちろん温泉ではなく、将棋の解説会)

(烏)