2022年8月の記事

2022年8月 9日 (火)

第15図から、△7七歩成 ▲同 銀 △同銀不成 ▲3四歩 △2四玉
▲3二竜 △9七銀(投了図)まで126手で後手の勝ちRyuou202208090101_126挑戦者決定三番勝負第1局は126手で広瀬八段の勝ちとなりました。終局時刻は22時18分。消費時間は▲山崎4時間59分、△広瀬4時間48分。

第13図から▲8一角成 △6八桂成 ▲同 玉 △2九飛成 ▲4九歩
△同 竜 ▲4五飛 △同 竜 ▲同 銀 △4八飛 ▲5八歩
△4五飛成 ▲6三馬(第14図)

Ryuou202208090101_107_2手順中の△4五飛成で△5七歩なら後手よしでしたが、本譜は先手がよくなりました。第14図以下、△4九竜は▲4一飛△3三玉▲4九飛成があって利かず、△5六桂も▲7八玉で詰みません。

Hirose09 (錯覚が疑われる広瀬八段、踏ん張れるか)

第12図から、△4九飛 ▲7四歩 △同 金 ▲5四銀 △4二玉
▲7二角 △5六桂(第13図)

Ryuou202208090101_94△4九飛は▲5四銀に△同玉なら▲2七角の王手飛車取りがあるだけに打ちにくい面もありましたが、広瀬八段は15分の読みを入れて銀桂香取りに踏み込みました。本譜は金を7四につり上げてから▲5四銀でしたが、取らずに△4二玉とかわして王手飛車取りを避けています。山崎八段は飛車取りに▲7二角と打って開き直りました。対して広瀬八段は、構わずに△5六桂と寄せを目指して跳んでいます。

Yamasaki08 (山崎八段は必死に食い下がるも、攻めが遠くなってしまった)

第11図から、△7七歩成 ▲同 桂 △同桂成 ▲同 銀 △7六歩
▲6六銀 △4四桂 ▲3五飛 △同 銀 ▲4五銀(第12図)

Ryuou202208090101_87第12図までの残り時間は▲山崎47分、△広瀬1時間3分。図での考慮中に広瀬八段も残り時間が1時間を切りました。

Hirose08 (広瀬八段は飛車を手にする戦果を挙げた)

第10図から、△5四歩 ▲7三歩成 △同 金 ▲5三歩 △同 玉
▲5六銀(第11図)

Ryuou202208090101_77夕食休憩明け、山崎八段は歩の成り捨てで金を呼び、続いて後手玉も三段目に誘い出しました。そこで▲5六銀と出て▲4五銀△同銀▲3五飛と▲6五銀右△同銀▲同銀の2つの狙いを見せています。

Yamasaki07 (山崎八段は相手の駒を近づけ、上から圧力をかける)

Kishishitsu01 (棋士室では西川和宏六段が盤に並べて検討を始めた)

Kishishitsu02 (本局の新聞解説を務める)

Ryuou202208090101_71_218時、夕食休憩に入りました。消費時間は▲山崎3時間25分、△広瀬3時間16分。夕食の注文は広瀬八段がイレブンの珍豚美人(ちんとんしゃん)Aセット(ライス、みそ汁)、山崎八段はありませんでした。対局は18時40分から再開されます。

第9図から、▲2六角 △同 角 ▲同 飛 △3五角 ▲3六飛(第10図)

Ryuou202208090101_71広瀬八段は交換した角を盤上に放ち、先手玉近くの金をにらんでいます。

Hirose07 (広瀬八段は盤上に放った角に命運を懸ける)

第8図から、△3五歩 ▲同 歩 △同 角 ▲3四歩 △同 銀
▲5四歩 △2五桂(第9図)

Ryuou202208090101_66広瀬八段は41分の長考で△3五歩と角頭に手を出し、手順中に銀を3四に誘われた進行を生かして△2五桂と跳ね出しました。少しずつ戦いに向かっていっています。

Yamasaki06 (山崎八段は玉頭に歩を突き出し、角の利きを通した)

Hirose06 (広瀬八段は銀のヒモを頼りに桂を跳ね出す)