2022年7月の記事

2022年7月26日 (火)

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本局のブログ中継は以上となります。ご観戦ありがとうございました。
第35期竜王戦決勝トーナメントの次の対局は、8月1日に行われる永瀬拓矢王座(1組優勝)-山崎隆之八段(1組4位)戦です。お楽しみに。

Dsc_4757 (終局後のインタビューに答える両対局者)

Dsc_4766 (ジリジリとした長期戦を制した佐藤天九段。5回目となる決勝トーナメントで初めての白星となった)

Dsc_4770 (敗れた高見泰地七段)

Dsc_4775 (佐藤天九段が質問に答えている間に、高見七段は棋譜用紙を見た)

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藤井聡太竜王への挑戦を目指す第35期竜王戦決勝トーナメント▲高見泰地七段-△佐藤天彦九段戦は、22時46分に140手で佐藤天九段の勝ちとなりました。消費時間は▲高見4時間59分、△佐藤4時間57分。勝った佐藤天九段は次戦で広瀬章人八段(2組優勝)と対戦します。

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図は113手目▲8五桂まで。高見七段が勝負勝負と攻めに出ています。高見七段は一分将棋、佐藤天は考慮中に残り10分を切りました。
図の▲8五桂は△同銀▲7七歩△9六飛▲7五角(参考図)という鋭い狙い筋があります。参考図の技が決まるか、後手から返し技があるか。終盤の勝負どころです。
佐藤天九段は△8五同銀▲7七歩に△5四桂と攻め合いに出て、勝ちを目指しました。

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図は96手目△6四銀の局面。高見七段が手段を尽くして攻めに出ました。△6四銀に▲同銀と銀を取り、ついに歩以外の駒が駒台にのりました。以下△6四同角▲5三銀△同金▲同歩成△同玉▲8四金と、高見七段が激しく攻めかかっています。
佐藤天九段としては豊富な持ち駒や、5六歩・6六歩の拠点が大きいので受けがいのある局面です。

Dsc_4628 (昼の高見七段。鋭い目で盤面を見ていた)

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図は82手目△3二金まで。佐藤天九段は2二にいた金を渋く玉に近づけました。21時を過ぎていますが、まだ歩以外の駒が交換になっていません。双方、残り時間は30分程度。ジリジリとした根比べの様相です。途中は、横歩を取って高見七段が1歩得でしたが、現在は後手の佐藤天九段が歩得かつ持ち歩を5枚も持っています。
実戦は高見七段が▲2六飛と力をためました。

Dsc_4477001 (朝、気を高める佐藤天彦九段)

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図は66手目△7五飛まで。佐藤天九段の飛車が8五から7五へ狭い位置に潜り込みました。△7六歩や△8五桂を狙っています。
代えて△8一飛のように飛車を引くと、先手は▲5五歩と飛車の横利きを通す手がありました。

Dsc_4756 (19時前の将棋会館。東京の雨は午後にやんだ)

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図の59手目▲1六飛の局面で佐藤天九段が20分使って夕食休憩に入りました。消費時間は▲高見3時間16分、△佐藤天3時間30分。対局は18時40分再開です。
夕食の注文は、高見七段が「ヒレカツ定食、味噌汁」(ふじもと)、佐藤天九段は「にぎり特上(玉子をしめさばに変更)」(千寿司)です。

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図は57手目▲8八角の局面。先手はいったん角を9七に出ましたが、端攻めの懸念が生じたため、元の位置に戻しました。
互いに駒がいったりきたりして、理想形を求めて難しい序盤戦です。
先手は歩得ながら、手損や大駒が使いにくいマイナスもあります。双方に主張がある進行です。
実戦は佐藤天九段が長考の末に△7六歩と動いていきました。

Dsc_4611 (高見七段)