2021年7月の記事

2021年7月 9日 (金)

2021070945午前中では角換わり腰掛け銀特有の手待ち合戦が続きましたが、13時を前に梶浦七段が動いていきました。上図の▲4五桂に(1)△2二銀は▲3五歩△4四歩▲3四歩△4五歩▲同銀の進行が予想されます。羽生九段は1分で(2)△4四銀と上がって対処。以下▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲2九飛△6五歩と進みました。

2021070952△6五歩▲同歩に△7五歩と後手も応戦し、本格的な戦いが始まっています。過去の実戦例もある将棋です。

Dsc_0794(梶浦七段は前年のリベンジを果たせるか)

2021070939_2 12時になり、この局面で昼食休憩に入りました。昼食の注文は、羽生九段が「チキン山椒焼き弁当」(鳩やぐら)、梶浦七段が「上・親子丼」(ほそ島や)です。ここまでの消費時間は、▲梶浦26分、△羽生1時間8分。対局は12時40分から再開されます。

羽生九段の振り歩先で振り駒が行われ、結果はと金が5枚。梶浦七段の先手で対局が始まりました。

Dsc_0786 (羽生善治九段)

Dsc_0792(梶浦宏孝七段)

Dsc_0790

Dsc_0798(駒箱を盤の下に仕舞う羽生九段。観戦記担当の飯島栄治八段も見つめる)

今期竜王戦決勝トーナメントは着々と進行中。7月9日(金)は羽生善治九段(1組4位)-梶浦宏孝七段(4組優勝)戦を中継いたします。
対局は東京・将棋会館「特別対局室」で10時開始。持ち時間は各5時間。先後は振り駒によって決定されます。両者は前期決勝トーナメントで初めて顔を合わせ、羽生九段が横歩取りの戦いを制しています。約11ヵ月ぶりの対戦です。勝者は1組優勝者の永瀬拓矢王座と対戦します。
本局の中継は、棋譜コメントを康太、ブログを生姜が担当いたします。よろしくお願いいたします。

Dsc_0779 (朝の千駄ヶ谷は小雨が降っている)

2021年7月 2日 (金)