2019年12月の記事

2019年12月18日 (水)

 祝勝会の会場片隅にあった「6マス将棋」を見つけた豊島竜王・名人。子供たちが群がってきます。豊島竜王・名人は小学生、中学生らと対局していました。竜王戦七番勝負でも披露した容赦ない「攻め」で、一気に子供たちの玉を詰ましていました。豊島竜王・名人は「気がついたら子供たちに3連勝していた。もっと緩めてあげたら良かったかな」と局後、にこやかに語っていました。

 ファンの前で、竜王戦七番勝負第3局のポイント解説を行ったほか、子供からの質問にも答えていました。「好きな飲み物は」という無邪気な児童の問いに、「りんごジュースです」とかわいらしく答えた豊島竜王・名人。果物好きの豊島竜王・名人には、山形県天童市の特産品「スーパー ラ・フランス」が贈呈されました。値段は「スーパー」でありますが、味は一級品と評判です。

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(写真、記:読売新聞・吉田)

 17日午後6時から、「ほほえみの宿 滝の湯」で豊島竜王・名人の祝勝会が行われました。約100人のファン、関係者が集まり、写真撮影や会話を楽しみました。やはり女性ファンが多いです。山本信治・天童市長は「豊島竜王には末永く活躍してもらい、これから何度も天童に足を運んでいただきたい」とあいさつしました。乾杯の後は立食形式で、山形名物の「芋煮」もありました。脇八段はさっそく、芋煮に手を伸ばしていました。塚田九段は山形産ワインをたしなんでいました。

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(写真、記:読売新聞・吉田)

2019年12月17日 (火)

 17日夜には、第7局の対局室になる予定だった「ほほえみの宿 滝の湯」の「竜王の間」で模擬対局記念撮影会が行われました。豊島竜王・名人と実際に盤を挟んでの撮影会。立会人・塚田九段らも並び、本格的な対局気分が味わえます。参加者は豊島竜王・名人に話しかけて良いのですが、対局室の空気に圧倒されたか、話す人は少なく、駒を持つ手が震える参加者も多かったです。

 子供や女性との撮影に、にこやかに応じた豊島竜王・名人。廊下には女性ファンの列ができて、塚田九段は「豊島さん、女性ファンが多いなあ」と目を丸くしていました。

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(写真、記:読売新聞・吉田)

 将棋の歴史を学び、将棋駒の伝統を知る。天童市将棋資料館にやってきました。まずは天童市観光物産協会のキャラクター「天童こま八」とパチリ。それから豊島竜王・名人は「中将棋」「大将棋」の展示や、将棋の駒の作り方、実際の駒の展示などを見て回りました。塚田九段と脇謙二八段(理事として帯同)も駒作りの過程をじっくり見学していました。資料館を出る際、脇八段は「指宿のBad Boysが愉快で頭から離れない」とつぶやいていました。「まさかBB、今回は来ないよね」「はい、残念ながら」。

 一行は「ほほえみの宿 滝の湯」に向かう前、天童駅近くの将棋道場にも立ち寄りました。道場に通う将棋ファン、子供たちが豊島竜王・名人の祝賀会を楽しみにしていると席主らが声をかけていました。午後4時前、雨模様だった天気は曇りへと変化しました。

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(写真、記:読売新聞・吉田)

 豊島竜王・名人の祝賀会(天童編)をお送りします。今回も読売新聞文化部の吉田祐也が記事と写真を担当します。

 鹿児島・指宿での祝勝会を経て、豊島竜王・名人は17日夕方、竜王戦第7局が予定されていた山形県天童市に入りました。山形県に来るのは初めてとのこと。今回は祝勝会として訪問です。「東北地方に興味があります。それに天童は将棋のまち。ぜひ訪れてみたかったです」と笑顔。飛行機が苦手な豊島竜王・名人は鹿児島県指宿市に続き、山形県天童市にも陸路はるばるやってきました。

 第7局の立会人予定だった塚田泰明九段が祝勝会に参加します。竜王戦一行は天童駅に併設されている将棋資料館へ。途中、階段の壁には数々のタイトル戦の棋譜が貼られていました。豊島竜王・名人は、若き日の羽生善治九段が「七冠」に駆け上がる頃の棋譜をじっと見つめていました。

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(写真、記:読売新聞・吉田)

2019年12月15日 (日)

 13日午後からは鹿児島県南九州市にあるタツノオトシゴハウスを訪れました。水槽をのぞきこむ「とよぴー」に胸キュン。続いて勝負事に御利益があるという同市の釜蓋神社を訪問しました。豊島竜王・名人は何をお願いしたのかな。

 夕方には鹿児島市へ。佐々木七段、斎藤四段は体を張って豊島竜王・名人を楽しませる旅でした。西郷隆盛生誕の地、終焉の地などを巡り、最後は展望スポットで鹿児島市内を眺めました。「ザ・鹿児島」という景色を目に焼き付け、今回の旅は完結です。

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(写真、記:読売新聞・吉田)

 13日昼前には指宿市山川福元にある鹿児島県指定天然記念物の「伏目海岸の池田火砕流堆積物と噴気帯」を訪れました。温泉の香りが漂い、爆発するように吹き上げる水蒸気はダイナミックです。周囲を包み込むほどの水蒸気に佐々木七段&斎藤四段は大興奮。雄叫びをあげながら噴気帯を体全体で味わう姿は、まるで「5歳児」です。豊島竜王・名人は保護者のように見守ります。

 お昼は唐船峡で指宿名物の流しそうめんを堪能。「渓谷は冷えるので、このジャンパーは手放せません」と豊島・竜王名人。旅先ではときに指宿市職員に間違えられつつも、溶岩台地を歩き、「お好み焼きバーガー」の差し入れなどもいただきました。

 豊島竜王・名人はNBAのバスケットボール観戦が趣味。そして、高校時代はバスケ部だった佐々木七段。無口とおしゃべり、静と動と、性格は対照的な二人ですが、気は合う様子。道中では「スリーポイントシュートが変えた最新の攻撃・守備戦術」「センター、ガードなどポジション概念の変容」など、高度なバスケ談義に花を咲かせていました。

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(写真、記:読売新聞・吉田)

 13日は快晴、南国・指宿は観光日よりです。一行はJR最南端の駅である「西大山駅」に向かいました。

 あれ。いつの間にか3人は「黄色く」なっております。12月でもそこそこ温かい指宿ですが、日陰は少し肌寒い。指宿市のジャンパーは風を通さないので、「脱ぎ着しやすく、観光には適した服装」と、寒がりの豊島竜王・名人はさっそく愛用していました。

 「豊島先生の読み筋ハンパない」「開聞岳の迫力ヤバイ」など、あふれでる斎藤四段の若者言葉に、豊島竜王・名人は笑うしかありません。語彙力不足を痛感したという斎藤四段は「本を読んで国語力をつけます。あと、歴史の勉強もしないと」と話しました。そして、海岸では崖を見つけた佐々木七段と斎藤四段が、けがを恐れることなくクライミング。その身体能力の高さは豊島竜王・名人の度肝を抜くほど。竜宮神社ではおみくじを引きました。縁結びに御利益ありのことです。イケメン3人、恋の行方は……。

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(写真、記:読売新聞・吉田)

 13日の朝、名残惜しくも指宿白水館のおかみさんから見送りを受け、竜王戦一行は旅館を後にしました。大勢のファンに祝福された祝賀会、学校訪問、砂むし風呂など、どれもよい思い出です。

 宿を出てすぐに指宿市役所を訪問し、黄色いジャンパーを着た職員から豊島竜王・名人は手厚い歓迎を受けました。市長室では豊留悦男・指宿市長と懇談。普段は元気いっぱいで、しゃべりが止まらない佐々木七段ですが、なぜかうつむきがちで口が重い。後で理由を聞くと、「実は高校時代、Badなことをするたび、何度も校長室に呼び出されて叱られた経験がトラウマになっていて、この市長室の雰囲気が校長室に似ているから」と、しおらしい一面をみせました。

 豊島竜王・名人は竜王戦記念扇子を豊留市長に手渡し、市長からは指宿市職員が着用する黄色いジャンパーを贈呈されました。

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(写真、記:読売新聞・吉田)

2019年12月13日 (金)

 将棋ファンのみなさま、長らくお待たせしました。豊島竜王・名人、佐々木七段、斎藤四段は12日の夜、指宿白水館名物の砂むし風呂を堪能しました。顔だけ出して熱い砂にしばらく埋まるわけですが、この砂がなかなか重たい。攻撃的棋風の佐々木七段は「牛丼のつゆ多め」ならぬ「砂多め」をリクエストし、こんもりと砂が盛られました。汗だくになる10分~15分が目安。

 斎藤四段は、声も出ない様子で序盤戦から苦しそう。佐々木七段も、熱い砂が大盛りなので中盤から必死に耐えています。豊島竜王・名人は序盤、中盤、終盤、隙がない。笑顔でときおり横を向いて二人の様子を見つめます。斎藤四段が10分で投了。佐々木七段は11分。豊島竜王・名人は12分。本当のところ、豊島竜王・名人は、熱くて相当苦しかったようですが、竜王戦七番勝負で見せた中終盤の粘りを発揮し、一番長く砂に埋まっていました。

 砂むし風呂でお酒が回りすぎたか、佐々木七段はマッサージチェアで夢見心地。ファンにとっては「Je t'aime勇気様」かな(笑)

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Ryou32_shukugaibusuki39(写真、記:読売新聞・吉田)