2019年11月20日 (水)

前夜祭(4)

両対局者が退室すると会場では、明日の見どころが解説されました。

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屋敷「立会人で大事なのは朝きちんと起きること。6時から7時に起きますね。千日手や持将棋で引き分けになったときや、対局室の温度や光の具合の調整もあります」

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横山「私は名人戦では副立会人の経験があります。新聞解説で、記事の解説をしてわかりやすく伝える仕事です。注目の勝負で緊張しています」

戸辺「リアルタイムでは私と山田女流四段の2人で担当します」

山田「普段テレビなどでは聞けない話が出ることもあります。お楽しみに。そして、今回の記録係は10月に四段昇段したばかりの渡辺和史四段です」

渡辺「皆さんに見られているので睡魔に負けないよう気をつけます」

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戸辺「竜王から見て、スコアは0勝3敗ですが、内容は押しています。広瀬竜王は星勘定を気にしないタイプ。明日も伸び伸び指すと思います」

山田「やってほしい戦型はどうですか」

戸辺「四間飛車穴熊ですね。最近やっていないので、振り飛車を見てみたいです」

鈴木「広瀬竜王も昨日の王将戦の1勝で吹っ切れたかと思います」

屋敷「戦型は角換わりか相掛かりになるかと思います。成績に余裕があれば矢倉もあるかなと思いました」

横山「角換わりは豊島名人の研究が深いので相掛かりと思います。矢倉はありそうです。昨日新しい形が出たのでやってみようと考えるかもしれません」

渡辺「昨日勝たれたので、ゲン担ぎで矢倉かなと思います」

戸辺「大一番にはがっぷりとした将棋を指すかなと思います」

山田「山梨といえば米長邦雄永世棋聖の出身地ですが、「矢倉は将棋の純文学」という言葉を残しています。矢倉を期待したいと思います。読売新聞に詳しく解説されますので購読のほどよろしくお願いいたします」

(書き起こし・銀杏)