2019年6月の記事
2019年6月28日 (金)
佐々木大地五段の解説順
大石直嗣七段の見解
13時50分ごろ、図は着手から25分が経過した局面で、棋士室を訪れている大石直嗣七段は以下のように見解を述べました。
「近藤さんは見慣れない筋で攻めていきましたね。それに対して、藤井さんは悩ましいタイミングで△8六歩と突っ掛けました。▲8六同銀だと8筋に香を打ちやすくなります。▲8六同歩だといつか△8五歩を狙われそうですが、こちらを中心に対局者は考えられているのではないでしょうか。以下△2八角▲2九飛△1七角成▲1四歩△1八馬(参考図)という展開が予想されます。その反撃筋をやる前に8筋の歩を突き捨てたほうが得だと、藤井さんは判断されたのでしょうね。私でしたら、現局面はどちらかといえば後手を持って考えてみたいです。攻めている場所が先手玉の筋なので、そこをポイントとして見たいです」(52手目、棋譜・コメント欄より一部抜粋)

読売新聞観戦記と解説
反撃
なにわ筋を歩く
対局再開前後
戦端が開かれる
12時40分に対局再開。近藤六段は▲1五歩と突き、戦端を開きました。以下△同歩▲同香まで進んだあと、藤井七段が手を止めています。

昼食休憩時の対局室
昼食休憩
図の局面で近藤六段が8分考えて昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲近藤34分、△藤井1時間1分。昼食時の注文は藤井七段がイレブンのサービスランチで、珍豚美人。近藤六段がやまがそばのお弁当で、冷たいそばのセット。対局は12時40分に再開されます。




近藤六段は図から▲8六同歩と歩で応じました。対して、△1五香▲同飛に△8五歩(下図)が藤井七段の回答。この順はAbemaTVで佐々木大地五段が解説していたもので、以下、▲8五同歩は△5九角▲8四香△同飛▲同歩△8五香▲7九玉に△4八角成(参考図)が一例として示されると、「後手の攻めが速そうです」と佐々木大五段は見解を示しました。




図の△1四歩は37分の長考でした。以下▲1四同香△同香▲1五歩に藤井七段は△8六歩と8筋に手をつけました。ただ後手は歩切れであり、▲8六同歩のあとの構想が注目されます。
















