2018年10月の記事

2018年10月23日 (火)

10時、対局室におやつが運ばれました。羽生竜王が和栗モンブランとホットコーヒー、広瀬八段が松ヶ枝餅(2個)とホットティーを注文しました。

Dsc_2688 (羽生竜王が注文した和栗モンブランとホットコーヒー)

Dsc_2674 (ハロウィンらしく帽子のチョコレートが乗っている)

Dsc_2695広瀬八段が注文した松ヶ枝餅とホットティー

Dsc_2676 (焼いた大福のような宮地嶽神社の銘菓)

Dsc_2683 (株式会社明治のヨーグルトドリンク[R-1]が協賛している)

定刻の9時となり、立会人の桐山九段の合図で対局が始まりました。先手番の広瀬八段は1分の考慮で▲2六歩。対する後手の羽生竜王はひと呼吸置いてから△8四歩と突きました。

Dsc_2646 (定刻の9時となり、一礼して対局が始まった)

Dsc_2656 (1分の考慮で▲2六歩と飛車先の歩を突く広瀬八段)

Dsc_2668 (ひと呼吸置いてから△8四歩と突く羽生竜王)


Dsc_2537
(8時43分、広瀬八段が先に対局室に入室する)

Dsc_2572_2 (羽生竜王の入室は8時48分)

Dsc_2605 (ゆったりとした手つきで駒を並べる羽生竜王)

Dsc_2591 (緊張気味に駒を並べる広瀬八段)

Dsc_2631 (対局開始を待つ。緊迫した空気が漂っている)

Dsc_2641 (険しい表情で盤上を見つめる羽生竜王)

Dsc_2644 (広瀬八段も視線を盤上からそらさない)

おはようございます。まもなく竜王戦第2局が開始されます。本日のスケジュールは下記の通りです。よろしくお願いいたします。

9:00 対局開始
10:00 午前のおやつ
12:30 昼食休憩
13:30 対局再開
15:00 午後のおやつ
18:00 封じ手(18時に手番の棋士が次の手を指さずに封じ手を行います)


Dsc_2528
(今朝の福津市は小雨が降っていて境内は地面が湿っている)

本局は各メディアで生中継されます。
将棋プレミアムでの生中継は1日目は解説なし(無料配信)、2日目(無料配信)の解説は屋敷伸之九段、聞き手は安食総子女流初段が務めます。
【将棋プレミアム 竜王戦第1局1日目】
https://www.igoshogi.net/shogipremium/live/live_info.html?live_id=947a983ce27b85062daf7a49d1c7d15f
【将棋プレミアム 竜王戦第1局2日目】
https://www.igoshogi.net/shogipremium/live/live_info.html?live_id=87a252f05ba60bb03f889ed931882ae5

ニコニコ生放送の1日目の解説は加藤一二三九段、聞き手は高浜愛子女流2級です。2日目の解説は糸谷哲朗八段、聞き手は鈴木環那女流二段が務めます。
【ニコニコ生放送 竜王戦第1局1日目】
http://live.nicovideo.jp/gate/lv315581566
【ニコニコ生放送 竜王戦第1局2日目】
http://live.nicovideo.jp/gate/lv315581603

AbemaTVの1日目の解説は橋本崇載八段、勝又清和六段、聞き手は竹部さゆり女流三段、宮宗紫野女流二段です。2日目の解説は行方尚史八段、小林裕士七段、聞き手は中村桃子女流初段、飯野愛女流初段が務めます。
【AbemaTV 竜王戦第1局1日目】
https://abema.tv/channels/shogi/slots/9z3UqDfB3PtARu
【AbemaTV 竜王戦第1局2日目】
https://abema.tv/channels/shogi/slots/9z3Uno7vqAoVPM

両対局者の退出後に両立会人の桐山九段と中田功七段による展望が行われました。

Dsc_2509 (明日の展望を語り合う両立会人。左が桐山九段、右が中田功七段)

中田「明日は広瀬さんが先手です。後手の羽生さんに作戦の選択肢があります。角換わりになるんでしょうか。(私は振り飛車党なので)桐山先生に解説をしてもらいたいです」
桐山「私は角換わりの将棋をあまり指したことがないですよ。まずは初手に何を指すか。▲7六歩か▲2六歩かどちらでしょう」
中田「いまは▲2六歩のほうが多いでしょうか」
桐山「羽生さんの2手目にも注目です」
中田「広瀬さんの終盤は独特の感覚ですよね」
桐山「ですので次の一手は3択がいいでしょう」
中田「羽生さんの顔つきがよかったですね。昨日、名古屋で渡辺さん(明棋王)に負けたのによく見えました。広瀬さんは緊張していましたね」
桐山「連敗したらきついから緊張しますよね。タイに戻したいところです」

本日の中継は以上になります。明日の第2局初日もお楽しみに!


Dsc_2280

【羽生竜王の抱負】
皆様こんばんは。前夜祭を盛大に開催していただき、誠にありがとうございます。今日こちらに移動してきまして、対局場の宮地嶽神社や観光名所にもなっている光の道を見学してまいりました。歴史的な伝統と由緒のある場所で対局できることを大変うれしく思います。将棋もルール自体は約400年間変わっていませんが、その中で新たな道を見つけていけたらいいなと思っています。

【広瀬八段の抱負】
皆様こんばんは。本日は前夜祭にお越しいただきありがとうございます。こちらの会場に来て、砂浜に砂の彫刻、竜王と書かれた駒が作られていて、とても感激いたしました。宮地嶽神社という由緒ある場所で対局することをひしひしと感じました。光の道を見て一直線に進んでいく姿勢の大事さを教えていただいた気がしました。第1局は東京での対局でしたが、第2局からは全国各地を転戦してまいります。その土地土地の様々なものや空気を楽しみながら、いい将棋を指して、皆様に見てもらえたらと思います。

Dsc_2462001 (巫女さんから両対局者に花束が贈呈された)

Dsc_2444 (左から立会人の桐山九段、羽生竜王、広瀬八段、立会人の中田功七段、記録係の三田三段)


Dsc_2336
【藤田和之・読売新聞西部本社執行役員編集局長】
「本紙夕刊で光の道を紹介したばかり。光の道が現れるこの時期に将棋界最高峰の戦いが実現しました」

Dsc_2344 【脇謙二・日本将棋連盟常務理事】
「19歳で竜王になった羽生さんはベテランになったが、将棋はいまも若々しい。振り飛車穴熊でタイトルを取った広瀬さんはいま居飛車の最新形で戦っている。定跡を覆す手が出るのではと期待しています」

Dsc_2364 【原﨑智仁・福津市長】
「宮地嶽神社を会場に選んでいただいたことを感謝いたします。有名なお二人の棋士から子どもたちに温かいまなざしをいただきました」

Dsc_2408 【浄見譲・宮地嶽神社宮司】
「将棋はこの海の向こうのインドから伝わってきた。歴史を有する福津の地で素晴らしい対局を執りおこなってくださることを祈念して乾杯」

18時からぶどうの樹「マル・マーレ」で歓迎前夜祭が行われました。玄界灘に面した海沿いのおしゃれなウェディングレストランで地元福岡の関係者が対局者との交流を楽しみました。

Dsc_2243 (ぶどうの樹・マル・マーレの看板)

Dsc_2242 (玄界灘に面したおしゃれなウェディングレストランが会場に)

Dsc_2258 (砂浜に作られた竜王戦を記念したダイナミックな砂像)

Dsc_2310 (地元の鯛を使ったパエリア)

Dsc_2319 (鉄板焼き用の肉類。福岡は食材の宝庫といわれている)

Dsc_2410 (福津市名物の鯛茶漬け)

福津市内の小学生と中学生が検分の様子を見学しました。終了後には両対局者への質問コーナーが設けられました。ここでは代表的な質問を紹介します。

Dsc_2143 (感想戦を見学したあと質問コーナーが設けられた)

Dsc_2157 (両対局者に純粋な思いをぶつける地元の少年少女)

羽生竜王には「将棋で勝つために最も大切なことはなんですか」と聞かれました。羽生竜王は「難しいこと聞くなぁ」と苦笑いを浮かべましたが、すぐに真剣な表情で「20枚の駒にはそれぞれ役割があります。それぞれが協力をして使われていない駒を作らないように心掛けています」と答えました。
広瀬八段への質問は「将棋が強くなるために他にどんなことをしたらいいですか」でした。大学を卒業している広瀬八段は「学校の勉強を頑張ること。それがいちばん」と模範的な意見を述べていました。

Dsc_2199 (質問後には巨大しめ縄の前で記念撮影が行われた)

2018年10月22日 (月)

両対局者へのインタビューが検分前の対局室で行われました。
検分は用意された3組の駒の中から羽生竜王が選んだものに、広瀬八段が同意して決まりました。詳細は明日の昼食休憩時のブログにて紹介します。

Dsc_2032 (まずは羽生竜王にインタビューが行われた)

Dsc_2047 (続いて広瀬八段にインタビュー。多くの報道陣がカメラを構える)

Dsc_2059 (検分の様子。将棋盤と駒は地元で用意されたものが使用される)

Dsc_2109 (数枚の駒を盤上に出して感触を確かめる)

Dsc_2131 (最後に空調や照明、自然光の具合を確かめて終了した)