2018年10月の記事

2018年10月22日 (月)

神社から玄界灘までまっすぐな一本の道が続きます。1年のうちで2月の1週間と10月のこの時期にしか見ることのできない幻想的な景色があるのです。沈む夕日が一本の道に重なることから「光の道」と呼ばれています。あいにくこの日はうっすらと雲が掛かっていて、くっきりと見ることはできませんでしたが、両対局者は絶景を興味深く見つめていました。

Dsc_1974 (本殿から光の道まで案内される両対局者)

Dsc_1988 (玄界灘まで続くまっすぐな道。この道に夕日が重なるのは年に十数日だけ)

Dsc_2022 (光の道を背に記念撮影。タイミングよく夕日は沈んでいたが、残念ながら雲が掛かっていた)

関係者一行は福岡空港からバスに乗って宮地嶽神社に到着しました。バスを降りてからは境内まで坂道を歩いていきます。宮地嶽神社神職から両対局者に歴史や逸話などの詳しい説明がありました。

Dsc_1847 (景色を見ながら歩く広瀬八段と立会人の桐山九段)

 Dsc_1853 (境内に到着した関係者一行)

Dsc_1878 (宮地嶽神社神職から目線の先に映る巨大しめ縄についての説明を聞く)

Dsc_1892 (重さ3トンの巨大しめ縄を見上げる両対局者)

Dsc_1921 (シンボルのしめ縄を背に記念撮影)

Dsc_1949 (お参りする羽生竜王。広瀬八段よりも時間を掛けてゆっくりと拝む)

両対局者ら関係者一行はJAL315便で羽田空港から福岡空港へ出発しました。同便には昨日、クライマックスシリーズ・セカンドステージを制し、日本シリーズ出場を決めた福岡ソフトバンクホークスの選手たちの姿も見られました。

Dsc_1842_4 (フライトを待つJAL315便)

 

 

羽生善治竜王に広瀬章人八段が挑戦する第31期竜王戦七番勝負第2局(読売新聞社主催、野村ホールディングス株式会社特別協賛、東急グループ、(株)明治のヨーグルトドリンク[R-1]協賛)は、10月23、24日(火・水)の両日に福岡県福津市「宮地嶽神社」で行われます。立会人は桐山清澄九段。立会人・新聞解説は中田功七段。記録係は三田敏弘三段(中田章道七段門下)が務めます。
1日目の対局開始、2日目の封じ手開封は9時。昼食休憩は12時30分~13時30分。封じ手時刻は1日目の18時に手番の棋士が行います。
第1局は振り駒で先手番を得た羽生竜王が角換わり腰掛け銀の激戦を制しました。第2局は広瀬八段の先手番です。羽生竜王が連勝するのか、それとも広瀬八段が初勝利を挙げて1勝1敗のタイに戻すのか。
10月23日(水)11時から宮地嶽神社・開運殿で大盤解説会が行われます。解説者は畠山鎮七段、聞き手は武富礼衣女流初段が担当します。

中継は棋譜コメント入力が八雲、ブログを琵琶が担当します。どうぞよろしくお願いいたします。

2018年10月12日 (金)

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Dsc_1089(竜王戦プレミアムのお客さまが見守る中、感想戦を行う)

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感想戦は20時36分に終了しました。本局の中継ブログは以上で終了いたします。ご観戦ありがとうございました。第2局をお楽しみに。

 

 

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―― 一局を振り返って、全体的にいかがでしたか。

羽生 ずっと難しいと感じては指していたのですが、少しずつ中盤の終わりぐらいは、苦しいのかなと思いながら指していました。

―― 角換わりは作戦で?

羽生 そうですね。予定の作戦で。

―― 指せると感じた局面は?

羽生 ずっとハッキリしない局面が続いていて、よくなったと思ったのは最後の最後ですね。

―― 七番勝負を勝利でスタートしました。

羽生 いいスタートがきれたので、次も頑張ります。

―― 2年連続で公開対局でしたが。

羽生 静かに観戦されていたので、いつもと変わらず指せました。

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―― 一局を振り返ってどうでしたか。

広瀬 難しいのですが、盤上に駒が少ないので、結果的にはそれが悪いほうに出てしまった。

―― 2局目の抱負を。

広瀬 内容的にはいい勝負ができましたので、次は頑張ります。

―― 公開対局は?

広瀬 普段と変わらず指せました。

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図の▲3九桂と受けた手を見て阿久津八段は「先手は再びバリケードを築きました。次に▲4三馬の王手金取りや▲1一成桂と香を取る手があります。両方は受からないですね。先手が勝勢といっていい局面になりました」と話した。

 

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青野照市九段、高田尚平七段、千葉七段、佐々木慎六段の継ぎ盤と佐藤康会長、阿久津八段の継ぎ盤、2面で検討されている。どちらの継ぎ盤も先手優勢で一致しているが、図の△3九飛に明快な勝ちは見つかっていない。