2016年6月の記事

2016年6月30日 (木)

__kifu_for_windows_pro_v6_64_03___5自陣の駒を動かしていた両対局者だったが、永瀬六段は△7五歩と突いて、7筋の位を取った。△5六角から△7六歩が攻めの狙い筋。しかし自身の桂頭でもあり怖い手だ。
後手が△7五歩と突いたことで、千日手の可能性は少なくなった。
 

__kifu_for_windows_pro_v6_64_03___449手目▲4八玉から△4二金▲5八玉△3二金と進んだ。1度目の同一局面が出現した。
中継室では千日手の可能性もあると話されている。

Dsc_0084 (後手番の永瀬六段。残り時間も1時間以上多く残しており、千日手は歓迎だろうか)
 

__kifu_for_windows_pro_v6_64_03___3図は4二の銀を△5一銀引とした局面。後手の永瀬六段は待ちの姿勢だ。先手の阿部健七段はどこから動くか。▲5六角と打って、▲7五歩から攻める手段は考えられるが……。
消費時間は▲阿部健七段2時間39分、△永瀬六段1時間45分。

Dsc_0078 (後手の永瀬六段は先手の攻めを待つ姿勢だ)
 

__kifu_for_windows_pro_v6_64_03___2図は▲2六飛に永瀬六段が△2五歩と飛車交換を拒否した局面。△2六同飛▲同歩と飛車交換は、先手に▲2一飛や▲2七銀という手段が残る。
消費時間は▲阿部健七段2時間4分、△永瀬六段1時間28分。

Dsc_0045 (飛車交換を拒否された阿部健七段。今後、どのような手段を繰り出すか)
   

Dsc_0050 (本日の読売新聞朝刊。大川慎太郎さんによる観戦記、ランキング戦6組決勝の▲青嶋未来五段-△中田功七段戦が掲載されている。本局の観戦記は相崎修司さんが担当する)

本局は囲碁・将棋チャンネルの「将棋プレミアム」で生中継されている。18時30分からは横山泰明六段が解説を務める。
 
【将棋プレミアム】
https://www.igoshogi.net/shogipremium/live/
 

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▲8四飛に永瀬六段が21分使って昼食休憩に入った。消費時間は▲阿部健七段43分、△永瀬六段59分。昼食の注文は阿部健七段が「カツカレー」(ほそ島や)、永瀬六段が「特上にぎり」(さび抜き)と「ネギトロ巻」(千寿司)。対局は12時40分に再開される。

Dsc_0063 (昼食休憩時の特別対局室)

Dsc_0065 (先手の阿部健七段側から見た盤面。▲8四飛の局面で昼食休憩)

Dsc_0067 

Dsc_0061 (東京・将棋会館1階では、盤駒はもちろんのこと、各種グッズも販売されている)

Dsc_0054 (渡辺明竜王位扇子「人事天命」)

Dsc_0055 (阿部健七段の著書。『四間飛車激減の理由』と兄弟子の三浦弘行九段との共著『三浦&阿部健の居飛車研究』も販売されている)

Dsc_0059 (永瀬六段の著書。『永瀬流 負けない将棋』)

書籍はいずれもマイナビ出版。

将棋グッズは日本将棋連盟オンラインショップでもご購入いただけます。
http://www.rakuten.co.jp/shogi/ 

 

阿部健七段と永瀬六段は第45回奨励会三段リーグ戦で四段昇段を決めた。2009年10月プロ同期デビュー。棋士番号は永瀬六段276、阿部健七段が277。

20160630_110912_3  (上からズラリと現役棋士が並ぶ第45回奨励会三段リーグ戦表)

阿部健七段は第41期新人王戦優勝。
永瀬六段は第43期新人王戦優勝、第2期加古川青流戦優勝。

永瀬六段は現在、第87期棋聖戦五番勝負で羽生善治棋聖に挑戦中。タイトル戦登場は永瀬六段が先ということになった。ただし七段昇段は阿部健七段が先行した。今期竜王戦2組2位で、来期の1組昇級が決まり、七段昇段となった。

両者の過去の対戦は1度ある。2013年6月に行われた第26期竜王戦ランキング戦4組決勝。
角換わり腰掛け銀になり永瀬五段(対局時)が86手で制した。

Dsc_0032 (再び竜王戦で激突した両者。決勝トーナメントの大舞台で、どのような戦いを繰り広げるのか)