2015年11月5日の記事

2015年11月 5日 (木)

20151105_34渡辺棋王が手を止めて考えています。

P1290935_kisi_inaba2 「▲3五歩△同歩▲同銀に△3八歩が気になる変化で、それが成立するかどうかですね。先手は2三歩が生きるか、負担になるか。後手は代えて△7二玉ではなく△7二金としましたが、そのほうが後手陣のバランスが取れていると見ているのでしょう。△7二玉~△6二金ですと、▲5一角の筋が生じますからね」(稲葉七段)

P1290946_kisi_1500heya 現局面から▲宮本四段-△稲葉七段で対局が始まります。
「1勝1敗かー、じゃあやっぱり難しいんですね」(宮本四段)
「先手から手がなければ△3八歩が好手になるのですが、そうでなければ大悪手になりかねません。△3八歩の瞬間に▲3四銀~▲3三歩~▲3六飛が狙いになります」(稲葉七段)

関西将棋会館内「棋士室」のノリになってきました。

P1290923_kisi_murota (室田伊緒女流二段が来訪。「このお菓子、食べたかったんですよー」といって、「麩まんじゅう」の差し入れ)

P1290936_kisi_inaba 「はい、これ持って」(村田女流二段、室田女流二段)
そういわれて、自身が差し入れた「クッキーの詰め合わせ」を持つ稲葉陽七段。

高野山は、開創から1200年。空海(弘法大師)が修行の場として開いた、真言密教の聖地です。和歌山県の東北部に位置する山域の総称で、「高野山」という名称の峰はありません。
周囲に広がる八つの外輪山を「外八葉」、八つの内輪山を「内八葉」と呼び、金剛界曼荼羅の十六大菩薩に相当させています。これは、蓮の花を象徴する曼荼羅の中心に高野山があると説いたものです。山内には117の寺院があり、52は参詣者へ宿を提供しています。

P1290715_kouyasan0 (紅葉のシーズン)

P1290727_kouyasan2 (金剛峯寺)

いずれも豊臣秀吉ゆかりの寺院である青厳寺と興山寺を1869年に合併して、総本山金剛峯寺と称するようになりました。「金剛峯寺」の名称は、元来は高野山一山の総称ですが、明治以降は寺院としての本坊をさします。

20151105_32ここで(A)▲3五歩と突くと、△5五角があります。3筋の仕掛けを逆用した飛車のコビン攻めが受けにくい展開です。

20151105_34aそのため(B)▲2六飛△7二玉▲3五歩が予想され、以下△同歩▲同銀△3八歩でどうか。宮本四段は「次の△3九歩成は受けにくいです。ただ、こういう手を指して、よい思いをしている人をあまり見たことがないです」と、棋士の経験を交えて見解を示してくれた。

20151105_38b実戦は▲2六飛まで進んでいます。
「ここはしばらく考えるでしょうね」(宮本四段)

P1290881_ha_ito1 (窓の外には庭園が広がる。じっと眺める糸谷竜王)

P1290886_ha_ito2 (着座すると、右手で目をギュッと押さえたまま動かない)

P1290898_ha_ito3 (再開の時刻が迫る中、渡辺棋王の姿はない。糸谷竜王は記録机に注目)

P1290901_ha_ito4 (定刻の13時30分となったが渡辺棋王は現れなかった。すぐに△6二玉と着手)

P1290905_ha_ito5 (控室のモニターより。しばらくして渡辺棋王が着座すると、盤上を見て、すぐに顔を上に向けて静止した)

昼食休憩に入る前、別室では封じ手封筒の準備と同時に、大盤解説用の大盤を利用しての検討も行われました。

P1290820_h_inoawa (淡路九段は先手持ち、井上九段は後手持ち)

P1290832_h_kubo (久保九段は「2筋のやりとりが、難しすぎて分かりません」と見解を述べつつ、先手持ち)

P1290877_h_miya (宮本四段は「どちら持ちともいえない」とのこと。△2三歩と打たない場合、▲2三歩~▲2六飛~▲3五歩が成立するかどうかが焦点となるようだ)

20151105_2912時30分、糸谷竜王が34分考えて昼食休憩に入りました。消費時間は▲渡辺1時間54分、△糸谷1時間18分。昼食の注文は、両者ともに精進料理(野菜の天ぷら、蕎麦、おにぎり)です。

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P1290869_h_mesi (両者の昼食である精進料理は、関係者にも同様のメニューが運ばれた)