18時過ぎ、京王プラザホテル札幌「グラスシーズンズ」にて前夜祭が行われました。

（主催者挨拶：水谷宏・読売新聞東京本社執行役員北海道支社長）

（主催者挨拶：青野照市・日本将棋連盟専務理事）

 （歓迎の挨拶：町田隆敏・北海道札幌市副市長）

17時前、対局検分が行われました。先に入室したのは糸谷竜王。森下九段、富岡八段と雑談していました。

（渡辺棋王が入室すると、空気がピンと張りつめた）

（糸谷竜王）

（渡辺棋王）

（とくに問題なく、数分で検分は終了した）

（駒は静山作、書体は水無瀬）

糸谷哲郎竜王に、渡辺明棋王が挑戦する第28期竜王戦七番勝負。第１局は後手番の糸谷竜王が制しました。第２局は10月29、30日（木、金）に北海道札幌市「京王プラザホテル札幌」で行われます。
立会人は森下卓九段、解説は富岡英作八段。大盤解説は村山慈明七段、山口恵梨子女流初段が務めます。

本局の棋譜・コメントは吟、ブログは紋蛇が担当いたします。よろしくお願いいたします。

東京の関係者と渡辺棋王は、お昼過ぎに羽田空港から新千歳空港へ向かいました。ホテルに着いたのは16時頃です。関西在住の糸谷竜王は、伊丹空港から現地入りしています。

（ホテルのロビーにはハロウィンの飾りつけ）

対局翌日の17日は10時30分から黒部市「宇奈月国際会館 セレネ」で竜王戦第１局の記念イベントが行われました。指導対局やサイン会、親子将棋教室が行われました。この記念イベントは第２局から第４局でも行われます。お近くにお住まいの方はぜひご参加ください。
【第28期竜王戦七番勝負前夜祭・大盤解説会・記念イベントのお知らせ | イベント｜お知らせ・イベント情報：日本将棋連盟】
イベントの収益は「読売光と愛の事業団」を通じて、東日本大震災の復興支援金として寄付されます。
【竜王戦　棋士と交流…第１局記念イベント : 地域 : 読売新聞（YOMIURI ONLINE）】

（大内九段と藤井九段による指導対局）

（阿久津八段と井道女流初段は親子将棋教室を担当した。午後に指導対局を行った）

（サイン会）

ご観戦ありがとうございました。第28期竜王戦七番勝負第１局▲渡辺明棋王－△糸谷哲郎竜王戦は糸谷竜王の先勝となりました。
第２局は10月29・30日に札幌市「京王プラザホテル札幌」で行われます。次局もお楽しみに。

（本局の棋譜）

（感想戦は１時間ほど行われた）

（NHKと囲碁・将棋チャンネルの取材を受ける糸谷竜王。NHKでは七番勝負終了後１～２週間後にダイジェスト番組「激闘! 将棋竜王戦 ～第28期将棋竜王戦ダイジェスト～」を放送する）

（記者が対局室に入ると、すでに口頭の感想戦が行われていた）

（初防衛に向けて先勝スタートを切った糸谷竜王）

（インタビューに答える糸谷竜王。報道陣がカメラを向ける）
糸谷竜王「ずっと苦しかったです。△５六角成（114手目）で難しくなったと思いました。（横歩取りは初めてでしたが、用意の作戦でしたかの質問に）そうですね、一応、はい。
なんとか勝ちを拾えてうれしいですけど、序中盤でだいぶ苦しくしてしまったので、そこが反省点です」

（インタビューに答える渡辺棋王）
渡辺棋王「受け方を間違えて食いつかれました。もう少しいい指し方が…。受けに回りながら駒損になってしまったので、そのあたりが悪かったかもしれません。
△８五桂（92手目）への対応に悩むうちにどうもあまりよくない手順を選んだようです。そのあとは激戦と思います。最終盤は少し足りなかったです」

糸谷哲郎竜王に渡辺明棋王が挑戦する第28期竜王戦（読売新聞主催）七番勝負第１局は18時33分、142手で糸谷竜王の勝ちとなりました。消費時間は▲渡辺７時間59分、△糸谷７時間18分。第２局は10月29・30日に札幌市「京王プラザホテル札幌」で行われます。

渡辺棋王は132手目の局面を考慮中に１分将棋に入りました。

（時間のない渡辺棋王は頭に手を当てて手を読んでいた）

互いに玉が三段目に出てきました。玉頭戦は玉周辺に駒を配置させることが大事。渡辺棋王は▲９五銀と打ち、▲８四銀左からの詰めろをかけながら厚くしました。
糸谷竜王は△７五馬▲同歩△同馬▲８六歩△８八銀と上下から攻めたてます。後手も馬を７五に配して厚い格好です。後手勝勢とみられています。