（大内九段、藤井九段、阿久津八段が局面を調べる）

（温泉の噴水）

（温泉噴水は富山地方鉄道の宇奈月温泉駅にある）

（宇奈月温泉駅の近くに公衆浴場がある）

（薬師寺）

（お湯掛け薬師）

（足湯）

（黒部市の市制10周年記念とあって、市をあげての対局開催）

（観光案内所にも竜王戦）

本局の新聞解説を務める藤井猛九段は第11期竜王戦から第13期まで竜王３連覇しました。初防衛戦をいかにして臨んだか聞きました。

「防衛戦の１年前は自分が挑戦者になりました。そのときの自分の勝因を一つ一つつぶしていって戦いました。タイトルを取ったときは、偶然やラッキーが重なりました。そうならないようにしていきましたね。挑戦者は勢いもありますから有利なんです。
第１局に勝てたことで勢いに乗れましたし、当時は谷川先生の調子が悪かったです。もし第１局に負けていたらどうだったか、相手が力を存分に出せていたらどうだったかなど、条件が違ったら大変でした。ですので、挑戦者（鈴木大介八段）が負けるような状況を作っていきました。勢いを止めるために１局目に力を入れて臨みましたし、自分から調子を崩さないように注意しました。
とはいえ、挑戦者が決まってから意識しすぎてしまって少し調子を崩してしまいました。竜王戦の七番勝負は10月中旬に始まりますよね。ただ、偶然ですけど、新人王戦の決勝戦に勝ち進んでいたんですね。その三番勝負の第１局（対堀口一史座七段戦）を竜王戦の七番勝負が始まる直前に勝てたことで調子が上向きました。運がよかったですね。自分だけでは調子を上げられませんから。
防衛側が調子いいことは少ないです。防衛戦に合わせて調子を上げようと思ってもそうはなりませんよ。羽生さんは例外なんです。普通挑戦者を待っている側はきついですよ。実際、私が竜王と取られたときは特に活躍できずに不調でした。渡辺さんも竜王９連覇したわけで、それはすごいですよ。番勝負をやりながら調子を上げていくことになります。なのでタイトルホルダーは前半で苦戦しがちですね」

（竜王戦の看板。右下に見慣れぬものが）

（黒部市のゆるキャラ「ウォー太郎」。1993年に富山県黒部市の名水のシンボルキャラクターとして誕生した。富山県出身の漫画家の藤子不二雄Ａ氏がデザインした）

（ホテルの中に茶室）

（宇奈月国際ホテルは1987年９月開業。宇奈月温泉は大正７年（1923年）に開湯。７キロ上流の黒薙温泉が源泉で、そこから引湯している。大浴場の湯は飲むことができ、コップが置かれてあった）

（売店）

（大浴場と同じ階にプールやフィットネスルームも。竜王戦とプールというと、第１期竜王の島朗九段は番勝負中に対局場のプールで気分転換していたというエピソードがある）

（大盤解説会を担当した阿久津八段と井道女流初段が控室へ。大盤解説会は休憩中）

（藤井九段）

（阿久津主税八段と井道女流初段が担当）

（阿久津八段）

（井道女流初段）

解説会で阿久津八段は「▲６八玉は戦場から遠ざかって次に▲４六歩と突くつもり。二人の対局としては比較的ゆったり進んでいますね。今日は相手の狙いを考えながら数手進むと思います。」

15時になり、対局者に午後のおやつが出されました。糸谷竜王はフルーツタルトと紅茶、渡辺棋王はモンブランとホットコーヒー。

（糸谷竜王のおやつ）

（渡辺棋王のおやつ）

14時になり、現地では大盤解説会が始まりました。大内九段と井道千尋女流初段が担当しています。

（13時ごろの大盤解説会場。すでにファンの方が来ていた）