7三桂を馬で取って図の局面。先手は入玉の方針を固めました。後手は駒不足の感が否めず、「先手よし」が中継室の評判です。ただ、先手玉はまだ自陣三段目。入玉達成にはいくつかの山を越えないといけません。「先手が勝つのは思ったほど簡単ではない」の声もあります。
2015年7月の記事
2015年7月 1日 (水)
▲永瀬-△斎藤 長い勝負か
駒割りは▲角銀△桂の交換で先手駒得。しかし後手も飛車を持ち、この瞬間は玉も堅くなっています。まだはっきりとしたゴールは見えてきません。時刻は22時に近づいています。残り時間は▲永瀬6分、△斎藤34分。
▲真田-△渡辺明 感想戦
▲真田-△渡辺明 終局直後
▲真田ー△渡辺明 渡辺明棋王の勝ち
この局面で真田七段が投了しました。終局時刻は20時42分です。消費時間は▲真田4時間37分、△渡辺3時間27分。勝った渡辺棋王は次局で1組2位の阿久津主税八段とベスト4進出を懸けて対戦します。
▲永瀬-△斎藤 終盤戦
▲永瀬-△斎藤戦は終盤戦に入りました。現時点で攻めているのは後手ですが、▲5三銀を打たれる手が厳しく、かなり忙しい状況といえます。実戦は図から▲6九銀△3一玉▲6八玉と進みました。「△3一玉はいい粘りだと思います」と高見五段。▲6八玉までの残り時間は▲永瀬29分、△斎藤1時間10分。
▲真田-△渡辺明 急転直下?
▲真田-△渡辺明 勝負所
図は▲5三銀と真田七段が食いついた局面。渡辺明棋王は△5五角と打ち、▲7七歩に△7五銀と角のラインを止めています。
単に△7五銀は▲7七角が王手になりました。△5五角(▲7七角は△5三金)▲7七歩を強要させれば、先手の角は右辺に使えません。
△7五銀に▲9七角は△9五歩の追い討ちが来ます。真田七段は▲4二銀成△同金と薄くしました。ここで攻めをつなげられるかどうか。中盤の勝負所です。