2014年11月の記事
2014年11月21日 (金)
糸谷七段
森内竜王
感想戦
終局直後
――本局を振り返っていかがですか。
銀損になって相当に悪いと思いました。
――どのあたりで逆転したでしょうか。
本当に最後、(112手目)△6二金のあたりです。
――序盤はうまくいかなかったですか。
いや、ちょっと下手でしたね。
――3勝1敗になりました。次局の心構えは。
気分を一新して指そうと思います。
――途中までは先手優勢と言われていました。
難しい将棋でした。銀1枚とれてよくなったと思ったのですが、
その後は明快な順が見つかりませんでした。
――感想戦前ではありますが、第一感はどこに問題があったと思いますか。
(107手目)▲7四銀はかなりまずかったかもしれません。
糸谷七段、逆転で初戴冠に王手
△9九角を見て森内竜王が投了しました。投了図以下、先手玉は▲9九同玉△8九金▲9八玉△7八飛成▲同銀△8八金打までの詰みです。終局時刻は17時10分。消費時間は▲森内7時間59分、△糸谷6時間2分。糸谷七段が逆転で勝利をつかみ、シリーズ成績を3勝1敗に。初戴冠にあと1勝と迫りました。
後手勝勢
最終盤で逆転。後手勝勢です。111手目▲6四角から114手目△6八竜にかけて形勢が大きく動いたようです。
先手1分将棋へ
112手目△6二金に森内竜王は残り時間をすべて投入、1分将棋に入りました。糸谷七段は2時間近く残しています。
16時49分、森内竜王は▲6三銀と打ちました。「しかし△6八竜にどうするんだろう。逆転しているかもしれない」と飯塚七段。▲6三銀は詰めろではなく、一方、後手は△6八竜が詰めろになります。
終盤戦
終盤戦に入っています。控室の評価は変わらず「先手優勢」。駒得も残っています。ただし先手は時間がないので、勝ちへの道筋はまだはっきりしません。