2014年10月の記事

2014年10月30日 (木)

大阪は「水都」とも呼ばれる水運の街で、現在でも水上バスの運行が行われています。帝国ホテル大阪のすぐ東側には大川が流れ、水上バス乗り場「OAP港」があります。
(OAP…帝国ホテル大阪などの複合施設「大阪アメニティパーク」の略称)

117

(ホテル東側。左手に見えるのが水上バス乗り場)

123

(周辺の空は伊丹空港発着の飛行機が飛び交う)

134_2

(大川沿いの遊歩道)

143

(森内俊之竜王)

148

(13時半を過ぎても森内竜王は考えていた)

152

155

(糸谷哲郎七段)

157

(左奥から畠山鎮七段、記録係の池永天志三段、観戦記者の池田将之さん、桐山清澄九段)

13時半になり、対局が再開しました。

127

(昼食休憩時の盤面。24手目△4七角まで)

133_2

(昼食休憩時の対局室。牡丹の間は本来洋室だが、本局のために仮設の畳が用意された)

128

(先に糸谷哲郎七段が対局室に戻った)

137

(13時23分頃、森内俊之竜王も対局室に入った)

図の局面で12時半となり、昼食休憩に入りました。対局は13時半に再開します。

_24

ここまでの消費時間は▲森内2時間6分、△糸谷1時間14分。(持ち時間各8時間)

108

(森内竜王の昼食は野菜カレー)

113

119

(糸谷七段の昼食はビーフカレー)

_19_2

上図の▲2六銀に対して糸谷七段は59分考えて△4五歩と突きました。控室では本命に挙げられていた一手です。

_22

対して森内竜王は6分で▲1五銀。そこで糸谷七段はすぐに△4六歩と指しました。▲同歩なら△4七角から馬を作ろうとしています。早くも開戦しました。

104

(11時半頃の控室)

107

(▲1五銀に△2二銀と引いた変化を考える畠山鎮七段。このあと、糸谷七段は△4六歩と指した)

099_2

(対局室と控室はホテル4階にある。控室の隣には結婚式用のチャペルがある)

100_2

(こちらが対局室の「牡丹の間」。控室からは100メートルくらい離れている)

102_2

(ホテルは1階から5階までが吹き抜けになっている。対局室を出るとすぐ、吹き抜けから1階を見下ろすことができる)

_19

森内竜王は▲2六銀と出て棒銀を明らかにしました。一手損角換わりの棒銀は▲3六歩と突かずに▲2七銀~▲2六銀と出ることが多く、▲3六歩と突いてからの棒銀は珍しいです。この局面で糸谷七段が考えています。

083_2

ニコニコ生放送を見ていた畠山七段が「『モリシタ集め』って何ですか?」と関係者に尋ね、画面を見せてもらっている。モリシタ集めはスマートフォンで遊べるゲームで、ニコニコ生放送に出演している森下卓九段をモチーフにしている)

085

(畠山七段がモリシタ集めに挑戦)

094

(畠山七段が立会人の桐山清澄九段に「先生、こんなゲームがあるのを知っていますか」と話しかける)

096

(桐山九段が挑戦。ゲーム中に流れる森下九段のさまざまな声が楽しい)

098

(なかなかのスコアが出たようだ)

_16

さて対局のほうは一手損角換わりに進みました。現局面について解説の畠山鎮七段は「よくある形に戻りましたね」と言います。ここまで△4二銀(6手目)と上がり、△3二金を保留して進めて工夫を見せていましたが、△3二金(16手目)でオーソドックスな形に戻っています。

「△3二金を省略して丸山(忠久九段)流の△4二玉~△3二玉と2手で受けの形を作る順もありました。現局面はよくある形ですが、糸谷さんは△7四歩~△7三銀と使うことが多いので△6三銀型は少し珍しいですね。このあとは△4二玉~△3一玉と左に囲うか、△4二飛~△7四歩~△6二玉と右玉にするか、糸谷さんの玉がどちらに行くかが注目ですね」(畠山七段)