ハレクラニの歴史は漁師をもてなしたビーチハウスに始まる。この家が"The House Befitting Heaven(天国にふさわしい館)"と呼ばれたことから、ハワイ語で"Halekulani"と名づけられた。haleは「館」、kuは「適当な、妥当な」、laniは「天国の」という意味だ。開業は1917年。1932年には建築家のチャールズ・ディッキーが設計した「ルワーズハウス」が建設され、現在のメインビルディングとして残っている。傾斜のある屋根が特徴的で、今回の対局室があるのもこの建物だ。
1981年、三井不動産が子会社の「ハレクラニ・コーポレーション」を通じて旧ハレクラニを取得。約2年間の工事期間を経て、1984年3月に新生ハレクラニとして開業した。今年は開業30周年を迎える記念の年となる。
2014年10月17日の記事
ハレクラニ特製ココナッツケーキ
現地大盤解説会始まる
海外対局の歴史
1日目対局再開
1日目昼食休憩
佐藤康九段に聞く
図は45手目▲1八香の局面。森内竜王が長考しています。佐藤康九段に角換わり腰掛け銀について聞きました。
「最近の角換わりは、手の待ち方が難しいです。飛車や金だけでなく、香の位置の組み合わせなのですが、それがどれといいのか、整理し切れていないのが現状です。そこが棋士にとっては面白いところなのですが、パッと見では何がなんなのか違いがわかりにくいですよね。
香を上がる手待ちは▲1八香、▲9八香、△1二香、△9二香、△9三香と5種類もあります。上がらないシンプルな形もあるので香だけでかなり選択肢はあり ます。玉側の香を上がると穴熊にできますが、9八香に△9七歩とたたかれて損するかもしれません。そういう細かさがあります。玉側の香上がりはマイナスイメージがあったのですが、プラスもあるとわかってきました。やはり穴熊にすれば1路遠くなりますから。
後手は一番いいときに△6五歩▲同歩△7三桂と攻められればベスト。飛車が4八にいるときが理想的です。というのは、先手が4筋を攻めているので2二玉は直撃にならないのです」
開催祝いのケーキ
細かい駆け引き

比較的速いペースで局面が動いている。角換わりの序盤は「最善形で仕掛けたい先手」と「最善形で迎え撃ちたい後手」という2つの思惑が盤上で交錯する。そのために手待ちをすることも多く、一直線に仕掛ける展開にはなりにくい。わずかな得を求めて、細かい駆け引きが行われるのがこの戦型の常だ。控室では佐藤康九段がパソコンをにらみ、前例と照らし合わせながら検討している。図から糸谷七段は▲2八飛! 一度4筋に狙いを定めた飛車が2筋に戻った。実戦では指されたことがないが、以下△3三銀▲2五歩と進めば前例のある形に合流する。先手が飛車先を伸ばす形はやや古い形だが、最近は再評価が進み増えている指し方だ。本局もそうした形になるのか、それともまったく新しい展開になるのか。森内竜王は盤面を見つめて熟考している。











































