図は103手目▲2三歩まで。控室では▲2四同角△2三歩▲4六角(△同角に▲7七竜や▲4六同歩でどうか)が検討されていました。
しかし、残り3分の森内名人は▲2三歩とたたきました。▲2四角と銀は取れても△2三歩で固められてしまう。それならば、▲2三歩と「敵の打ちたいところへ打て」で後手陣を薄くする方がよいとみたようです。
以下実戦は△2三同金▲2五歩と進みました。そこで△7八金▲2四歩△7九金(参考図)が先手玉への詰めろではないようです。よって、後手は参考図の△7九金(角を取る)ではなく、△6九飛▲5九歩△7九金と詰めろを続ける手順を調べています。
終盤の一手争い。あらゆる変化で詰む詰まないが関係してきます。それを秘術を尽くして正しく判断しなければなりません。渡辺竜王は終盤での長考に入りました。
2013年11月 8日 (金)