2013年11月20日の記事

2013年11月20日 (水)

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(小林健二九段と山崎隆之八段による対局見どころ紹介)

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(小林健二九段)

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(山崎隆之八段)

小林「やっぱり地元はいいですね! 高松出身の小林です。近年香川県はちびっ子達の将棋の底辺が広がってきておりまして、本当にありがたい限りです。そういえば山崎さんのお姉さんもご結婚されて、香川県にお住まいなんですよね。結婚式はやっぱりサン・アンジェリーナ(第4局の対局場)で挙げられたんですか?」

山崎「えっと……」

小林「ということは、これは山崎さんがサン・アンジェリーナで挙げるしかないですね」

山崎「いや、それは全く現実味のない話で……。ただ明日はチャペルで解説会を行うということですので、ひな壇をじっくり味わってきたいと思います」

小林「ところで第4局、山崎さんの戦型予想はいかがですか?」

山崎「ここまでの3局は後手の急戦矢倉ですが、私がプロになってからは4局連続で同一戦型になったのを見たことがありません。ただ渡辺竜王は、将棋界初の『3連敗4連勝』を成し遂げた方でもあるので、明日も初めてのことが起こるのではと。小林先生はいかがですか?」

小林「大山康晴十五世名人が生前、『タイトル戦は偶数局が大事』とおっしゃっていましたが、七番勝負だと奇数局の方が多いので普通に考えればおかしいんです。ただ大山先生は先を見据えていて、『偶数局に勝てば離されることがない。そして第7局は自然に指せば自分が勝つ』というお考えだったんですね。そういう見方をすれば明日の第4局に勝った方が竜王の座に就くと思います。戦型予想ですが、後手番が変化する矢倉が続いています。(後手番の)森内名人がどういった判断と選択をするか。じっくりした将棋が得意ですし、明日は(後手の急戦矢倉には)ならないのではないか、と見ます」

山崎「何でも指せるお二人ですので、何が飛び出しても不思議ではないです。初の4局連続、そして意地と意地のぶつかり合いを僕は見てみたいです」

小林「それはそれで非常に盛り上がりますね。では明日から2日間、どうぞよろしくお願いいたします」

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対局者挨拶 渡辺明 竜王

「今回は結婚式場での対局ということでとても珍しく、どんな感じなのかなと思いながら来ましたが、対局室に入っても海や景色の眺めがすごくきれいでした。対局を長くやっていますと頭だけでなく目が疲れてくるのでとてもありがたく、明日からの2日間、いい内容の将棋が指せそうに思います。今期の竜王戦はここまで1勝2敗です。結婚式場での対局ですので、ふたり仲良く2勝2敗になるように頑張りたいと思います」

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対局者挨拶 森内俊之 名人

「香川県には何度か来ておりまして、プライベートで来た際には金比羅山を参拝したり、うどん学校に出向いて手打ちうどんを作ったりしたのがいい思い出です。七番勝負も第4局ということで、いよいよ勝負どころに入ってきました。これまでの3局は、熱戦になってるかと思いますし、第4局でも面白くいい内容の将棋が指せればと思っています。先ほど渡辺竜王のお話にもありましたが、本当に海がきれいで景色がよく、素晴らしい環境の中で指せることをありがたく思います。結婚式場での対局ということにおいても、滅多に経験できないことですので、精一杯頑張りたいと思います」

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(対局者はここで退場した)

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(棋士紹介)

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小林健二九段「なんかバランスが……」
藤井猛九段「では、私がそちらに」

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(改めて、棋士紹介。左から藤井猛九段=日本将棋連盟理事、渡辺明竜王、小林健二九段=立会人、森内俊之名人、山崎隆之八段=解説、都成竜馬三段=記録係)

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竜王戦主催者挨拶 読売新聞大阪本社・谷高志 編集局長

「今日は夕方に対局場を見ましたが、瀬戸大橋も見える素晴らしい対局場でした。将棋界最高の対局の竜王戦がこの場所で開かれ、両雄の対決も素晴らしい熱戦になるのだろうと思います。この素晴らしい対局場で、今後語り継がれるであろう名勝負が繰り広げられることを期待します。この香川対局でのご健闘をお祈りいたします」

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竜王戦主催者挨拶 公益社団法人日本将棋連盟 藤井猛 理事(九段)

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「日本将棋連盟理事の藤井です。竜王戦では香川県での対局は初めてで、これまでの3局同様、熱戦になることを期待しています。10月に始まった竜王戦は森内名人が連勝してスタートし、第3局で渡辺竜王が1勝返し、大変盛り上がってきております。開幕前に読売新聞紙上で戦型予想をした際に『矢倉戦をはじめ多彩な戦法が見られるのでは』としたのが見事に外れておりまして、このあとは一体どうなるのかなと、そのあたりが見所のひとつだと思います。今回は理事という立場で来ましたが、明日の解説会にも参加させていただく予定です。また他にもたくさんの棋士が参加予定なので、皆様にはぜひ解説会場にご来場いただいて、生の棋士達を見ていただければと思います。それでは明日からの2日間よろしくお願いいたします」

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(対局者入場)

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主催者挨拶 日本将棋連盟香川県支部連合会・榊久雪 会長

「こんなにも素晴らしい棋戦が我が県で開催されるとは万感の思いです。現代の将棋界を代表するおふたりが来てくださいました。この対局が瀬戸内海を一望できるサン・アンジェリーナで開催されます。坂出、そして香川県にとっても素晴らしいプレゼントです。今日集まりいただきました皆さんとともに両先生を歓迎し、明日からの戦いに備えていただきたいと思います。ようこそおいでくださいました。ありがとうございました」

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(渡辺明竜王)

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(森内俊之名人)

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(写真左方向が西。太陽光の具合を確認するためにカーテンが開けられる)

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(ある関係者「そこは披露宴のときには新郎新婦が座る高砂になります」)

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(カーテンは状況に応じて開閉されることになった。検分は10分ほどで終了)

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(日が暮れてきた)

このあと、18時半から隣の坂出市「坂出グランドホテル」で前夜祭が行われます。