2013年11月7日の記事

2013年11月 7日 (木)

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「僕が控室に着いたのは△1四歩と突いたところでした。最初は苦しくて実戦的な手なのかと思っていましたが、後から間合いをはかった手と気付きました。△1四歩に▲9六歩はぬるく、▲8二馬から▲9三馬で相手を焦らせるのかと考えていたのですがそうではなかったのです。後の△7五歩▲同歩△6四飛の筋を見て考えが変わりました。
△1四歩に▲8二馬だと、後手はやはり△7五歩▲同歩△6四飛とします。そこで▲7三馬なら▲8二馬が1手パスで先手が損です。一見△1四歩▲9六歩は不思議な手順ですが、森内名人は△7五歩▲同歩△6四飛の筋を読みの中で看破して、▲8二馬は損な手と認識されたのでしょう。そこで、損にならない手として▲1六歩と▲9六歩のどちらかの選択で▲9六歩とされたのだと思います。

20131107ryuou_52_5▲9六歩に対しても渡辺竜王は△7五歩と指してきました。封じ手の局面は、先手が駒得で悪いとは思えないですが、検討すると後手の攻めはうるさいです。先手は攻め合いにならないため受け切る感じにしたいのですが。現段階では先手を持ちたくありません。
△7五歩▲同歩△6四飛は見たことのない攻め筋で、おそらく渡辺竜王はそれを研究段階で発見したのでしょう。それがすごいです。今日は間合いをはかりつつ、いつ△7五歩の筋を決行するかを考えていたのでしょう。
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封じ手は▲7三馬でしょう。▲6六歩もないわけではありませんが駒をさばかれてしまいます。つまり、▲6六歩に△7六歩▲6五歩△7七歩成▲同桂△6五桂(参考1図)の変化です。
なので、先手は▲8八銀の壁銀を甘受することになるのではないでしょうか。▲7三馬△7六歩▲8八銀△5六銀に▲6六歩か▲6六香か。▲6六香は△5四飛▲5五歩△6七銀成▲同金△4四飛▲5八銀(参考2図)が一例です。▲5八銀は△4九角を消していますが、駒を使うと4四飛を狙いにくくなります。▲5八銀に△8六歩としてどうか。例えば▲同歩には△8七歩▲9七銀△8八金などとして無理やりにでも、手になれば後手は陣形が堅いですからペースをつかめます」
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20131107ryuou_52_5「竜王が新しい指し方を見せました。駒損の代わりに固めて攻める方針。封じ手以降で名人がどうしのぐのか。明日の午前が勝負どころでしょう。見応え十分です。
竜王は『堅い・攻めてる・切れない』をできるか。前二つはできているので、最後の攻めが途切れるかどうかがキーポイントになりそうです。今日の手順は▲9一角成としてから端歩の交換がすごい。素晴らしい将棋だと思います」

20131107ryuou_52_5「△5三銀右急戦がシリーズになるとは思いませんでした。△3三銀から△2二玉~△4二金上は驚きましたね。香損甘受でしかも封じ手が▲7三馬なら桂香損ですよ。
竜王は玉が堅い棋風とはいえ浮かばない指し方で驚きマンモス。いや、冗談ではなく、下手したら後手がいいかもしれません。
名人の封じ手が興味津々。封じ手は▲7三馬だとは思います。▲6六歩は悔しくて打てないと思いますね。現状は先手が悪いとは思えないんですけど、調べるとなかなか大変。
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加藤先生のおっしゃっている▲7三馬に△7六歩▲8八銀△5六銀▲6六歩△6七銀成▲同金△4九角の変化は、▲3九銀に△5八金▲7八玉△5六歩(参考図)がぴったりしています。本筋の手順ですけど、△4九角がうるさそうです。この変化で後手良しというのは先手からすると嫌な感じです。
短時間の将棋で実戦的にこう指すなら分かりますが、今回は2日制の将棋で相手も丹念に読めます。それで指したのがすごいですね。森内名人がどのように受けるか。どちらかというと、渡辺竜王の方が指し手は分かりやすいですね」

1日目の夕食は関係者による会食でした。料理を紹介します。
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20131107_y4(刺し身の内容は、マグロ、ヒラマサ(現地ではヒラスと呼ぶ)、サンマ、サワラ)

20131107_y5(サワラの焼き魚)

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20131107_y8 (数人がラーメンを追加で注文した。注文した渡辺竜王はペロリと平らげた)

20131107_c4 (森内名人が封じ手を書くのを待つ)

20131107_c5 (52手目△6四飛の局面で1日目終了)

20131107_c6_2 (封じ手に署名する渡辺竜王)

20131107_c7 (森内名人が加藤九段に封じ手の封筒を手渡す)

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20131107ryuou_52_4図の52手目△6四飛で18時になり、森内名人が53手目を封じることになりました。森内名人は指し手を決めていたようで、すぐに封じ手の意思表示をしました。
これで1日目は終了。2日目は8日9時に開始されます。

20131107ryuou_52_3加藤「いま△6四飛と回ったところです。ここで▲7三馬が普通ですが、△7六歩▲8八銀△5六銀▲6六歩△6七銀成▲同金△4九角▲3九銀△5八金(途中図)▲7八玉△5六歩▲同金△5五歩▲同金△5七金▲6九香△6六飛(結果図)でこうなると、後手の攻めが決まります。△5八金は普通はない手なんだけど、▲同飛と取ると、△同角成▲同玉△7八飛の王手銀取りがあるんです。森内名人の▲9六歩はどうだったのかな。▲8八銀と引かされると壁銀で詰まっちゃうから端歩が生きないんじゃないかな」
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20131107_c3 (豊川七段と49手目▲9六歩について話し合う)

20131107_c2 (封じ手の封筒に署名する)

20131107_c1 (17時からは中田功七段と村山六段が解説担当)

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中田・村山「△6四飛に▲5七銀か▲7三馬か。▲5七銀だと、△7六歩▲8八銀△3九角▲3八飛△5七角成▲同玉△6六銀打(参考図)。これは先手が一方的に攻められてしまうので避けるべき変化ですね。▲7三馬は△5六銀▲6六歩△6七銀成▲同金△5八金▲同飛△同角成▲同玉△7八飛(参考2図)となると後手が良さそうです。後手は玉が堅いので攻めがつながればいいんです」
中田「渡辺竜王は1日目でよく決断されましたね。よくなる手順があると考えられているのでしょう」
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20131107_bb9 (登山道の途中に神社がある)

20131107_bb10_2 (8合目からが強敵)

20131107_bb11 (登りきって山頂へ)

20131107_bb12_3(山頂の句碑)

20131107_bb13 (筑紫野市と太宰府市を見る)

20131107_bb14 (福岡市方面)

20131107_bb15 (天拝山から大丸別荘をみる)

大丸別荘の西側に天拝山という標高258メートルの山があります。菅原道真が太宰府に左遷された 後、無実の罪をはらすため山頂で天を拝んだという伝説が山名の由来です。
地元に愛されている山で山登りする方も多いです。
今朝は雨でしたが、10時ごろに晴れ間が広がりました。

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20131107_bb7 (1合上がるごとに句碑が設置されている)

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