間合いを計る 17時を回りました。先手陣には△3九角が、後手陣には▲5四歩△同歩▲3四歩△同銀▲7一角の筋があり、互いに馬を作ろうと思えば可能です。しかし両者ともその筋を受けずに「馬を作るならどうぞ」の姿勢で駒組みを進めています。先に攻めると反動が厳しいため、間合いを計っているようです。 △3一玉までの消費時間は▲深浦2時間15分、△丸山3時間14分。 △3一玉をみた深浦九段は時間を使っている(写真は朝撮影)。
蝉時雨 将棋会館隣の鳩森神社は、雨があがるとセミが一斉に鳴きだし、蝉時雨となっていました。 ジージー、ミンミン、ツクツクホーシなど様々な鳴き声が降り注いでくる。 こちらは少し珍しい小型のセミ。ニイニイゼミだろうか。
味わい深い一手 一触即発の緊張感漂う局面で、丸山九段が指した一手はじっと端歩突きでした。△1四歩までの消費時間は▲深浦1時間47分、△丸山3時間。 ―以下棋譜コメントより―「40分以上使って△1四歩。何とも味わい深い手だ。▲5四歩には△8六歩で反撃する意図だろうか」 鳩森神社の黒竹。深い味わいの色味を持っている。
激しさを増す 局面は激しさを増してきました。先手の指した▲5五歩は、次に▲5四歩△同歩▲3四歩△同銀▲7一角の狙いがあります。後手は受けるのか、攻め合うのか。決断のしどころです。 勝負どころを迎えた丸山九段(朝の表情)。
先手仕掛ける 駒組みの方針が難しいと思われたところから、深浦九段は▲4六銀~▲3五歩と仕掛けました。現局面は▲3五歩に△4三銀▲3四歩△同銀右▲3六歩と進んだところ。 ▲5六歩を突いている先手は、玉の堅め合いになると駒組みが難しくなります。そこで仕掛けを決断したものと思われますが、後手の陣形も堅いため成否は微妙なところのようです。 14時過ぎ、▲3六歩までの消費時間は▲1時間13分、△1時間32分。
方針の難しい局面 昼食休憩明けからパタパタと進んで図の局面で深浦九段が考えています。自然な駒組みを進める後手に対して、▲5六歩と突いている先手は駒組みの方針が難しいところ。角の打ち込みに備える意味で4九金は動かしづらく、深浦九段がどういう方針をとるのか注目されます。 深浦九段は方針の難しい局面を迎えている(写真は朝撮影)。
対局再開 再開直前の様子。深浦九段は12時30分頃から盤の前に戻り考えていた。 13時、記録係から「時間です」と告げられた。丸山九段はまだ戻らない。 再開してすぐに深浦九段は▲8八玉を着手。 丸山九段は2分ほど過ぎて戻り、腕組みをして考えている。 午後の戦いは長くなりそうだ。