2012年8月の記事

2012年8月16日 (木)

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(丸山九段が先に入室。記録係の「時間になっています」の声に「はい」と返事)
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(山崎七段が座ると同時に丸山九段が▲7八玉を着手した)
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(丸山九段が持参の水筒からお茶を注ぐ)
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(山崎七段も午後の対局に備えて飲み物を用意していた)

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山崎七段が序盤から斬新な構想を披露しています。

1図の△4二飛は部分的には一手損角換わりではよく見られる手ですが、△4二飛に▲3七桂△5四銀▲5六歩△6二飛(2図)と右四間飛車に振り直したのが常識にとらわれない柔軟な発想です。

2図では先手の動き方が難しいかもしれません。(1)▲3五歩を狙うにしても桂頭のキズがあります。▲2六飛や▲1五歩を入れてから▲3五歩△同歩▲同銀としても、△3六歩▲同飛△2七角が気になります。また(2)▲6六歩も後手に争点を与えてしまいます。
後手の構想に先手はどう対処するのか。目の離せない展開です。

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(対局開始前、気を高める丸山九段。後手の動きにどう対応するか)

2412時10分、図の局面で丸山九段が15分使って昼食休憩に入りました。
消費時間は丸山41分、山崎1時間18分(持ち時間、各5時間)。対局は13時に再開します。



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(丸山九段が昼食に注文した、さば塩焼き定食)
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(山崎七段は、さばみそ煮定食。いずれも「みろく庵」のもの)

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(青野照市九段が控室を訪れた)
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(高野六段と4手目角交換について語り合っている)

青野九段 「4手目角交換は難しい。先手が▲2五歩を突く前に交換するメリットが分からない」
高野六段 「△3二金を保留している意味はありますが」
青野九段 「それはあるけど、私が指した頃とはもう思想が違いますね」

一手損角換わりは青野九段がA級順位戦で採用したことが流行のきっかけになった。
その後、多くの棋士が指して定跡を作りあげてきた。山崎七段と丸山九段も定跡の発展に貢献している。

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(しばらくして継ぎ盤が作られた)

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(書籍や扇子、盤駒が販売されている)
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(第24期竜王戦の記念扇子。丸山九段が挑戦者だった)
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(2011年の全棋士署名扇子)
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(角換わりや最新定跡の本も販売されています)

15先手の早繰り銀、後手の腰掛け銀模様で進んでいます。控室では高野秀行六段が過去の実戦例を調べていました。15手目にして、すでに同一局面の前例はありません。



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(高野六段は本局の観戦記を担当する)