図の局面で久保が考慮中に12時10分となった。
昼食休憩は50分。対局は13時に再開される。
（大阪は夏本番。今日も摂氏30度を超える暑さとなっている）
（若葉）
2011年8月の記事
2011年8月16日 (火)
関西将棋会館
（第１局の舞台は関西将棋会館）
（対局場は５階、棋士室は３階にそれぞれある）
（１階は売店とレストランのフロアとなっている。レストラン「イレブン」は関西の棋士御用達のお店。今日は残念ながらお盆休みとなっている）
（売店では、震災復興支援の扇子が売られている。谷川浩司九段の揮毫は「頑張り過ぎないで下さい」。谷川九段は阪神大震災の被災者だった）
（若葉）
11時頃の局面
図は11時頃の局面。
石田流三間飛車の出だしだったが、早くもその面影はない。
力戦模様の進行となっている。
手に乗って駒が前へと進んでいる丸山陣に対し、久保陣は平べったい。
ここまでの消費時間は久保36分、丸山12分。
（若葉）
開始前（３）
（千田三段が歩を５枚手に取る）
（振り駒の結果は歩が４枚。久保の先手となった）
（10時、対局が開始された）
（久保二冠はなかなか着手しない）
（やがて▲７六歩と角道を開けた）
（丸山九段もしばし時間を置いて、△３四歩と応じた）
（若葉）
開始前（２）
（両者が揃い、一礼）
（駒箱を明け、盤面に駒を散らす久保二冠）
（１枚１枚、感触を確かめるように並べていく）
（丸山九段。ほとんど駒音を立てないことで有名だ。記者が写真を撮影する間もいつの間にか駒が並んでいた）
（若葉）
開始前（１）
（関西将棋会館 「御上段の間」。静寂に包まれている）
（対局室に先に姿を見せたのは久保棋王・王将。上座に座ると、じっと盤面を見つめて丸山を待つ）
（本局の記録係を務めるのは千田三段。対局前にお茶を出すのも記録係の仕事の１つである）
（若葉）
棋士室に衝撃が走る
対局開始から５分。
リラックスムードだった棋士室にいきなり衝撃が走った。
▲７六歩△３四歩▲７五歩△８八角成▲同銀△５四歩に、久保がいきなり▲７四歩と仕掛けたのである。
「おお！ 仕掛けましたよ」
「え？ どういう意味？」
「何、これ？」
「すごい手が出ましたよ」
久保は１局目にとんでもない構想を用意してきた。（棋譜コメントより）
▲７四歩はノータイムでの着手で、久保の深い研究の裏付けを感じさせる。
盤上の動きがピタリと止まった。
（若葉）
対局開始、初手▲７六歩。
10時となった。
記録係の千田翔太三段（森信雄七段門下、17歳）が対局開始を告げる。
挑戦者決定三番勝負第１局が始まった。
本局の先手となったのは久保。
脇息に左腕を預けてしばし気息を整えると、▲７六歩と角道を開けた。
（若葉）
本日、挑戦者決定三番勝負が開幕。
第24期竜王戦の挑戦者を決める戦いもいよいよ大詰め。
渡辺明竜王への挑戦権は２人の棋士に絞られた。
勝ち上がってきたのは、１組優勝の丸山忠久九段と１組２位の久保利明棋王・王将。
どちらが挑戦者になっても、竜王戦七番勝負初登場となる。
対局開始は2011年８月16日10時。持ち時間は各５時間となっている。
本日の中継は、棋譜・コメント入力を翔記者が、本ブログを若葉が担当する。
（本局が行われる関西将棋会館。今日も強い日差しが照りつけている）
（若葉）
2011年8月 3日 (水)
感想戦にて
（感想戦で笑顔を見せる丸山九段）
（棋譜を見返す深浦九段）