2010年12月の記事

2010年12月 1日 (水)

Ryuou2010120134 図の34手目△5四歩の局面で、渡辺竜王が22分使って12時30分の昼食休憩時刻となりました。ここまでの消費時間は渡辺1時間23分、羽生1時間48分。対局は13時30分に再開されます。今後の展開について、チャット解説の畠山七段は「(どのような方針で指し進めるのが良いかの質問に)先手は3筋の歩を伸ばして、右桂が飛んで、飛車を連携させて3三を狙いたいです。その時に▲3三角成からだと、先に先手の玉頭が踏み込まれそうで、今の私の力では後手玉への迫りが、少し遅れそうなイメージしか浮かびません(泣)。後手は△5五歩から△7四歩をどこかで入れて、やはり右桂の跳躍で先手の玉頭を狙いたいです」と解説しています。
(銀杏)

第23期竜王戦出場者決定戦1組
平成22年5月11日 於・東京・将棋会館
持ち時間▲九段 郷田 真隆
各5時間△九段 高橋 道雄

▲2六歩  △3四歩  ▲7六歩  △8四歩 
▲2五歩  △8五歩  ▲7八金  △3二金 
▲2四歩  △同  歩  ▲同  飛  △8六歩 
▲同  歩  △同  飛  ▲3四飛  △3三角 
▲3六飛  △2二銀  ▲5八玉  △4一玉 
▲3八金  △8四飛  ▲8七歩  △2四飛 
▲2八銀  △5一金  ▲7五歩  △8四飛 
▲8六飛  △8五歩  ▲5六飛(図) 

     △6二銀  ▲3六歩  △5四歩 
▲3三角成△同  銀  ▲3五歩  △4四銀 
▲3四歩  △5五歩  ▲2六飛  △2三歩 
▲6八銀  △7四歩  ▲7七桂  △7五歩 
▲8六歩  △7三桂  ▲9六角  △5三銀引
▲3七銀  △3四飛  ▲8五桂  △同  桂 
▲同  角  △4五桂  ▲3五歩  △3七桂成
▲同  桂  △3五飛  ▲3六歩  △1五銀 
▲3五歩  △2六銀  ▲4五桂  △4四銀 
▲5四桂  △3六飛  ▲4八金  △3七銀成
▲同  金  △同  飛成▲6二桂成△同  金 
▲8一飛  △5一桂  ▲5四桂  △5二金 
▲6二銀  △4五銀  ▲5一銀成△同  金 
▲6三角成△3一玉  ▲5一飛成△2二玉 
▲4二桂成△3八竜  ▲4八桂  △4六桂 
▲6九玉  △4九竜  ▲5九銀打△5八桂成
▲7九玉  △6八成桂▲同  玉  △7七角 
▲同  金 
 まで99手で郷田 真隆九段の勝ち。
(消費時間=▲4時間57分、△4時間54分)

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(烏)

竜王戦七番勝負は現在2勝2敗なので、第6局までは確定。本局に勝った方が、7期目の竜王位に王手をかけます。

※本局
<第5局>12月1・2日(水・木)石川県加賀市「あらや滔々庵」
立会:田中寅彦九段 解説:阿久津主税七段 記録係:藤田一樹二段

<第6局>12月14・15日(火・水)岐阜県高山市「ホテルアソシア高山リゾート」
立会:桐山清澄九段 解説:木村一基八段 記録係:上村亘三段

<第7局>12月23・24日(木・金)山形県天童市「ほほえみの宿 滝の湯」
立会:西村一義九段 解説:淡路仁茂九段 記録係:未定

(烏)

Hatakeyamam_2 「後手は△8四飛か、△5一金か、△6ニ銀かですね。△6ニ銀は少し怖いです。ここで△6ニ銀だと、先手から▲3三角成△同桂▲8八銀の時に、△8四飛は、▲2三歩と打たれて△同金(△同銀は▲6六角)▲8ニ歩△同飛▲8三歩で、(1)△同飛は▲5六角で終わりますし、(2)△9ニ飛の実戦例もありますが、後手の飛車が使いにくくて、後手にいい印象がない展開です」

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