2010年12月の記事

2010年12月 1日 (水)

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時刻は17時40分を過ぎた。封じ手時刻は18時。渡辺はこの局面を封じ手にするのだろうか。指さずに席を立った。しばらくして席に戻ったが、指す雰囲気は感じられない。記録係の藤田二段が封じ手用の図面を作っている。
渡辺の手番のまま18時となった。渡辺はすぐに封じ手の意思表示をして47手目を封じた。1日目の消費時間は渡辺4時間4分、羽生3時間32分。対局は翌2日9時に再開される。
(棋譜コメント47手目より)

(烏)

Ryuou2010120146 図の46手目△3一玉の局面で封じ手時刻の18時となりました。渡辺竜王はすぐに封じ手の意思表示して47手目を封じました。1日目の消費時間は渡辺4時間4分、羽生3時間32分。対局は翌2日9時に再開される。

(銀杏)

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(北大路魯山人作。「しずけさを楽しむ」という意味とのこと)

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(北大路魯山人作「烏」衝立)

神亀二年(725年)に高僧の行基が霊峰白山へ修行に向かう際、一匹の烏が羽の傷を癒している水たまりを見つけ、その水たまりが温泉だと知ったそうです。それが現在の山代温泉になっています。

(烏)

Ryuou2010120141 図は41手目▲4五銀の局面。1日目で駒がぶつかっていたこれまでの4局と比べると、本局はじっくりした進行です。とはいえ、下手なことをすると、一気に局面のバランスが崩れてしまうことには変わりはありません。攻め駒をどのように配置させるかが重要になりそうです。

(銀杏)

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(1日目午後ながら、七割ほど埋まっている)

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(「こちらの山代温泉は素晴らしい。私はすでに3回も入りました」と田中寅彦九段。解説会に参加すれば、温泉に入ることができる)

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(もちろん温泉ではなく、将棋の解説会)

(烏)

Hatakeyamam_3 「ついにおやつが出ました。棋士は例外なく、甘い物が好きです。棋士との雑談で、対局中に糖分が切れた感覚になり頭が真っ白になるのを話したら、たいてい頷いて貰えます。私も今ケーキを食べてます」(畠山鎮七段)

(烏)

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本局の洋菓子は地元の名店「洋菓子ケルン」で作られたもの。
「洋菓子ケルン」のパティシエである佐野高志さんは昭和51年9月10日、石川県加賀市(旧山中町)生まれ。福井大学工学部出身。石川県洋菓子協会、ヌーベルパティスリードウジャポン会員。2008年、2009年、2010年に石川県洋菓子技術コンテスト連合会長賞。2010年、ジャパンケーキショー東京チョコレート工芸菓子部門銅賞。

(烏)

Ryuou2010120136 横歩取りから前例のある進行でしたが、図の36手目△4二角は羽生名人の新手です。似た形の将棋はありましたが、微妙にタイミングがずれています。畠山七段は「△4二角でした。対して、一番強く指すなら(1)▲3四歩です。狙いは▲2三歩で、以下△5五歩なら▲3六飛で後手玉に少しずつ圧力をかけます。▲3四歩に△5五歩▲2六飛△7五角▲5五角△5四飛、これは先手まずいです。ここは棋風が出ます。▲2六飛△2三歩の交換で、一歩使わせるか、それとも2三の地点は空けておいた方が、後々叩けるから得なのか、先手はじっくり考えたい局面です。まず、やりませんが一番挑発的な手は(2)▲3七桂です。△7五角なら▲2三歩△同金▲2四歩△3三金

20101201_sanko2▲同角成で、以下△同銀なら▲2三歩成、△同桂なら▲3四歩で先手良し。しかし▲3七桂に△2三歩で、先手は7五の歩の伸び過ぎ感と右銀の出遅れ感が残ります」と解説しました。
(銀杏)