2010年12月の記事
渡辺竜王が47手目を封じる
図の46手目△3一玉の局面で封じ手時刻の18時となりました。渡辺竜王はすぐに封じ手の意思表示して47手目を封じました。1日目の消費時間は渡辺4時間4分、羽生3時間32分。対局は翌2日9時に再開される。
(銀杏)
「あらや滔々庵」所蔵の逸品
じっくりした進行
図は41手目▲4五銀の局面。1日目で駒がぶつかっていたこれまでの4局と比べると、本局はじっくりした進行です。とはいえ、下手なことをすると、一気に局面のバランスが崩れてしまうことには変わりはありません。攻め駒をどのように配置させるかが重要になりそうです。
(銀杏)
16時ごろの控え室
大盤解説会(1)
畠山鎮七段の解説(2)
ケルン洋菓子店
本局の洋菓子は地元の名店「洋菓子ケルン」で作られたもの。
「洋菓子ケルン」のパティシエである佐野高志さんは昭和51年9月10日、石川県加賀市(旧山中町)生まれ。福井大学工学部出身。石川県洋菓子協会、ヌーベルパティスリードウジャポン会員。2008年、2009年、2010年に石川県洋菓子技術コンテスト連合会長賞。2010年、ジャパンケーキショー東京チョコレート工芸菓子部門銅賞。
(烏)
1日目午後のおやつ
羽生名人、新手を出す
横歩取りから前例のある進行でしたが、図の36手目△4二角は羽生名人の新手です。似た形の将棋はありましたが、微妙にタイミングがずれています。畠山七段は「△4二角でした。対して、一番強く指すなら(1)▲3四歩です。狙いは▲2三歩で、以下△5五歩なら▲3六飛で後手玉に少しずつ圧力をかけます。▲3四歩に△5五歩▲2六飛△7五角▲5五角△5四飛、これは先手まずいです。ここは棋風が出ます。▲2六飛△2三歩の交換で、一歩使わせるか、それとも2三の地点は空けておいた方が、後々叩けるから得なのか、先手はじっくり考えたい局面です。まず、やりませんが一番挑発的な手は(2)▲3七桂です。△7五角なら▲2三歩△同金▲2四歩△3三金
▲同角成で、以下△同銀なら▲2三歩成、△同桂なら▲3四歩で先手良し。しかし▲3七桂に△2三歩で、先手は7五の歩の伸び過ぎ感と右銀の出遅れ感が残ります」と解説しました。
(銀杏)