2010年12月 1日 (水)

羽生名人、新手を出す

Ryuou2010120136 横歩取りから前例のある進行でしたが、図の36手目△4二角は羽生名人の新手です。似た形の将棋はありましたが、微妙にタイミングがずれています。畠山七段は「△4二角でした。対して、一番強く指すなら(1)▲3四歩です。狙いは▲2三歩で、以下△5五歩なら▲3六飛で後手玉に少しずつ圧力をかけます。▲3四歩に△5五歩▲2六飛△7五角▲5五角△5四飛、これは先手まずいです。ここは棋風が出ます。▲2六飛△2三歩の交換で、一歩使わせるか、それとも2三の地点は空けておいた方が、後々叩けるから得なのか、先手はじっくり考えたい局面です。まず、やりませんが一番挑発的な手は(2)▲3七桂です。△7五角なら▲2三歩△同金▲2四歩△3三金

20101201_sanko2▲同角成で、以下△同銀なら▲2三歩成、△同桂なら▲3四歩で先手良し。しかし▲3七桂に△2三歩で、先手は7五の歩の伸び過ぎ感と右銀の出遅れ感が残ります」と解説しました。
(銀杏)