この手を見た検討陣から「超合金!」の声。田中寅彦九段は「羽生持ちです」ときっぱり言い放った。残りは両者とも6分ほど。
(烏)
この手を見た検討陣から「超合金!」の声。田中寅彦九段は「羽生持ちです」ときっぱり言い放った。残りは両者とも6分ほど。
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この手を指す直前に渡辺は残り10分を告げられた。18時53分、羽生は次の手を考慮中に残り10分に。「5分から……んー?ああ、50秒だけ読んでください」と羽生。控室はもうどちらが有利と、おいそれとは言えない雰囲気になっている。
(烏)
渡辺が一気に決めるかと見られていたが、羽生もさるもの容易には土俵を割らない。108手目の局面は、渡辺が残り20分。羽生は22分。
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「△5一桂がいい手だ。これは渡辺さん、私みたいな楽観したかもしれない」(田中九段)
「いや、これは寄りですよ。▲6四角△同飛▲3二銀△同金▲同歩成△同玉▲3三歩△4一玉▲2三銀成△3一歩▲3六飛で。そこで△3五銀打は▲同飛から▲6一銀もしくは金で寄りなので……」(阿久津七段)
「そうか。きついか。うーん……」(田中九段)
「私が後手を持っていたら、そろそろ帰り仕度を始めていますね。ただ、これから解説会がありますので、遅い終局になるよう、羽生さんには盛り上げるためにも頑張って頂きたいです。指し手の具体的なことは言いませんが雰囲気で先手持ちです」(東京・将棋会館で大盤解説を担当する藤井猛九段)
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