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羽生名人「勝ちがあるのではないかと思ったが、難しいですね。ちょっと分からなかったですね。
途中ははっきり悪いと思っていた」
渡辺竜王「ずっと僅差で動いていて、際どい将棋と思っていた。最後、自玉が詰まない筋になって勝ちと思った。中盤は相当難しかった」
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第23期竜王戦第5局は、155手まで渡辺竜王の勝ちとなりました。
終局は19時43分、消費時間は渡辺▲7時間58分、△羽生7時間59分。
渡辺竜王は七番勝負3勝目となり、竜王位七連覇まであと1勝。永世七冠を目指している羽生名人は、カド番で第6局を迎えます。
△4二玉▲5二金と進みました。そこで△3三玉なら後手勝ちと見られていましたが、羽生名人の指し手は△5二同銀。これは▲5一角から角を抜かれてしまいます。
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△5五桂以下、▲5八玉△4七金▲6九玉△5七歩成▲2四香△同角右と進みました。
そこから▲同歩△同角▲5一金です。後手玉は詰まないといわれています。
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「▲5六玉には△5四桂があるぞ。四桂の寄せだ」(田中寅彦九段)
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先手からは▲6一金の俗手攻めがある。 羽生は残り3分を告げられ、首をひねりながら△4七歩成を着手した。
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▲7七桂は次に▲6五桂の活用を見せた巧みな一手。この終盤でこの落ち着いた活用、控室からはため息がもれた。△6四歩などではひどい利かされだ。
しかし、▲7七桂に対する△4五歩も恐るべき強手。やるならやってこいと胸を張り、どっちが強いか決着をつけようとしている。
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