2010年11月の記事
終局直後(3) - 両対局者のコメント
終局直後(2) - 感想戦
終局直後(1) - 両対局者
新橋SL広場の大盤解説
こんばんは。第2局の棋譜入力を担当した銀杏です。本日18時より、新橋SL広場にて大内延介九段による大盤解説会が行われました。その様子を写真でレポートいたします。
注目度の高い対局とあって、多くの人が大盤に見入っていました。
次回の新橋SL広場の大盤解説は、第6局2日目の12月15日(水)18時に行われます(第5局の大盤解説会は行わないとのことです)。
(大内九段の大盤解説会は新橋駅前のSL広場で行われている)
(SLは新橋駅のシンボルとなっている。クリスマスらしく電飾されている)
(SLの運転手はサンタクロース)
(新橋駅のホームから撮影。仕事帰りのサラリーマンを中心に多くの人が大盤に見入っていた。女性ファンの姿も。また、出張で新橋を訪れた人が「あっ! 将棋の解説をやっているんだ」と驚きの声を上げていた)
(解説は大内九段。「(80手目)△3五銀打は手厚い良い手ですね」「(88手目)△3四玉では△7一角が第一感でしたが、△3四玉は一番強い指し方。自信の表れでしょう」「(120手目)△7八銀打に▲6九金は△8七銀成から詰んでしまいますが、▲6四金で羽生勝ちになったのではないか」など歯切れ良く解説していた)
(聞き手は藤森奈津子女流四段(LPSA所属)。大盤操作は藤森哲也三段が務めた。奈津子女流四段は大内門下、哲也三段は大内九段の孫弟子に当たる)
(銀杏)
羽生名人、勝利。
139手目▲8四銀を見て、渡辺竜王が駒を投げた。
勝った羽生名人は今期七番勝負の対戦成績を2勝2敗の五分とし、石川県加賀市あらや滔々庵で行われる第5局に望む。第5局は12月1・2日(水・木)の日程で行われる。
第23期竜王戦七番勝負の日程はこちら。
(感想戦の様子)
(若葉)
午後の控え室(3) - 19時頃
東京・将棋会館での大盤解説会
控え室検討陣の変化手順
104手目、後手の渡辺竜王は△5七とを指した。上部を広げ、先手玉の寄せもみた攻防の手だ。
ここで△2二歩(変化図)と竜の筋を遮断する手も見える。控え室ではその変化が入念に検討された。
稲葉四段らの検討陣によると、変化図から▲2七桂△3七歩成と進み(途中図)、
ここで▲4一竜なら△4三歩▲3一竜△2七と▲2五金△3二金(変化1図)で先手が攻めきるのは容易ではないが、
△5三銀▲3三玉△1一竜と補充して、△2四玉には▲2六香△2五桂▲1五金△同歩▲同竜△3三玉▲3五歩(変化2図)で後手玉が危険ということだ。
渡辺竜王の104手目△5七とは、この変化を避けた手順のようだ。
この後局面はバタバタッと進んだが、控え室の形勢判断は後手渡辺竜王の勝勢とのこと。先手が攻めをつなげるのは容易ではないようだ。
(若葉)